ベトナム - クイニョンについて

クイニョンでは、ベトナム南中部に位置し、ビンディン省の省都です。人口はおよそ30万人で、ビーチサイドシティとして知られています。また、南に位置するニャチャンがリゾート地として人気ですが、クイニョンにも注目が集まっています。のどかな田園風景と綺麗なビーチの両方を楽しむ事ができる街だと観光客を魅了し始めています。
11世紀チャンパ王国の都であった、ヴィジャヤの外港として栄えていました。鄭和の南海遠征の際には、7回の航海にて寄港地となった歴史があります。1787年西山朝の初代皇帝の阮文岳はこの地で即位しました。また、西山朝滅亡の際には阮朝始祖の阮福暎と西山朝勢力との間で激しい戦いが繰り広げられました。1940年代、日本軍が進駐していた時代には、キーノンまたはキノンと呼ばれていました。
クイニョンの気候で最も過ごしやすいのは2～10月です。この期間は気温が18Cを下回ることはほとんどなく、平均最高気温は30Cです。78月は気温が高いだけでなく、湿度も極端に高くなるため、帽子や日焼け止めの対策が必要です。9～10月は台風が多いのでこまめに天気予報をチェックするようにしてください。ベトナムの旧正月であるテットの期間中は多くのレストランやホテルが休業することがあります。旧暦によって毎年時期は異なりますが、テットの時期は1～3月です。
・アクセス
最寄りの空港はフーカット空港です。ホーチミンのタンソンニャット国際空港からの所要時間は1時間です。ダナンからは車で1時間です。またベトナム鉄道南北線の最寄り駅は、のフーカット駅とジウチ駅です。ジウチ駅からは、クイニョン中心街まで支線が運行しています。
・タップドイ
市内の中心地から3キロメートル離れた場所にタップドイがあります。綺麗に整備された公園の中央に佇んでいるのが、ビンディン遺跡です。こちらは12世紀末および13世紀初頭に建てられた遺跡で、またの名はフンタン塔と言います。公園内に入ると、赤いレンガで作られた二つの塔が建っています。祠堂の四方には、ヒンドゥー教の神話に登場するガルーダのモニュメントが配置されており、どこかカンボジアの遺跡を彷彿されます。ぜひビンディン遺跡を訪問して、その歴史を肌で感じてみてください。
・ホンコー島
ホンコー島は、シュノーケリングができる島です。ホンコー島近くの海は非常に透明度が高いので、水中にあるサンゴ礁や熱帯地方特有の色とりどりの魚が泳いでいる姿を見る事ができます。シュノーケリングを目的とする観光客にとっては、これ以上無いような最高のスポットでしょう。島へ行くには、市内のホテルからの観光ツアーの利用をおすすめします。また、島で食べることができるシーフードが絶品です。ぜひ異国の大自然を満喫してください。
・銀塔
銀島は、市中心部から少し離れた郊外の丘の上に建つビンディン遺跡です。ビンディン遺跡の中でも一番有名な遺跡と言っても過言ではありません。銀塔の形は、ビンディン遺跡の中でも非常に複雑で、その造形は遠くから見ると幾何学的でありながら壮大な佇まいで、近くで見ると模様の繊細さに圧倒されるでしょう。丘の上に建っているため、街全体を見渡す事ができ、その姿は「天空の城」のようだと観光客から話題です。また、南には珍しい馬蹄形の宝物庫があります。ところどころ装飾が剥がれ落ちてはいますが、漆喰で作られた優雅な外観から、チャンパ民族の栄華を感じることができます。
・ロンカン寺
ロンカン寺は、クイニョンの旧市街地の中で17ｍの仏像があるお寺です。遠くからでも分かる巨大な大仏が目印となり、観光客でも迷うことなくたどり着けます。ここは16世紀に建立された歴史あるお寺です。近年になってからも巨大な塔や大仏が建てられており、見どころが多い観光スポットです。寺院の外観がとてもカラフルで、龍の像が印象的な建物となっており、細部まで見どころ満載です。
・ホテル・宿泊施設
クイニョンに宿泊する際は、やなりビーチサイドがおすすめです。海沿いに多く立ち並んでいます。空港から、海沿いのホテル密集地まではタクシーで1時間ほどです。
市内は徒歩でも観光できますが、ビーチ近くの大通りはサイクリングにぴったりです。町中ではタクシーがたくさん走っています。また、セオムと呼ばれるバイクタクシーも多いです。しかし、タクシーとは違い、セオムの利用には料金の交渉が必要です。ボッタクリの可能性もありますので、十分に注意することが必要です。