ベトナム - ドンホイについて

ドンホイはベトナム中部に位置する、クアンビン省の省都です。クアンビン省はドンホイ含む1市1町6県で構成されており、同省の人口は83万に対し、ドンホイは16万人です。南北統一鉄道や国道1号線が通っているため、アクセスも良いです。また、ドンホイは港町として知られる静かな町です。現地の方は愛嬌があり、ハノイやホーチミンのように忙しくなく、時間がゆっくり過ぎていると感じるのが特徴といえます。市街地の河川は海に繋がるため、漁船も停泊しています。車通りもそれほど多くなく、遊歩道をゆっくりと散歩することができるでしょう。
これまで観光客の関心を集めることはまったくなかったドンホイですが、数年前にフォンニャーケバン国立公園で世界最大級の洞窟ソンドゥン（Son Doong）が発見さたことで一転しました。近年は政府自治体が、ビーチリゾートとして観光誘致及びインフラ整備に取り組んでいます。まだまだ発展途中ですが、現在はプライベートビーチ感覚で海を独り占めすることができます。ベトナムリゾートの発展は早いため、穴場ビーチと言えるのも今の内です。
ドンホイの気候は、12～2月までは涼しく過ごしやすいです。地下河川の水位が上がるため、周辺の洞窟が休止することがあります。3～6月は過ごしやすく、6～10月は気温が上昇するため、対策が必要です。また、ベトナム旧正月（Tet festival／テト）の１週間は、店やホテル、レストランがシャッターを下ろすため注意してください。テトの時期は旧暦によって毎年異なりますが、だいたい1～3月頃です。
・アクセス
ホーチミンのタンソンニャット国際空港から、ドンホイ空港までは約1時間半の所要時間です。ダナンからは夜行列車で約6時間です。
・フォンニャ洞窟／フォンニャケバン国立公園
フォンニャ洞窟は、2003年にユネスコの世界遺産に登録されたことで観光客から注目を浴びるようになりました。フォンニャケバン国立公園内には、大小合わせて300もの洞窟が存在しますが、その内のひとつフォンニャ洞窟は、特に人気の観光スポットです。洞窟入り口までは船で向かいます。30分のクルーズでは自然豊かな景色も見れます。洞窟の入り口を潜ると、エンジンを止め手漕ぎに切り替わります。フォンニャ洞窟のベストシーズンは雨季の初めです。大雨の後は水かさが増して天井が低くなってしまい、ボートが進入できないこともあるため、事前に確認が必要です。
・天国の洞窟／フォンニャケバン国立公園
まるで天国のような美しさと表現されたことがきっかけで、そのまま洞窟の名前として定着した天国の洞窟。ベトナム語では、ティエンドゥオン洞窟と言います。こちらもフォンニャケバン国立公園内にあります。見学時には、ヘルメットなどひと通りの装備品の貸し出されますが、靴や軍手は持参をおすすめします。途中から道が険しくなったり、カヌーで進んだりと、本格的なアドベンチャーを体験できます。洞窟の巨大さに圧倒され、自然の神秘を感じること間違いなしです。
・ダークケーブ／フォンニャケバン国立公園
フォンニャケバン国立公園内にある、ダークケーブは、空中に伸びたワイヤーにハーネスをつけて10mの高さから滑走する、というアクティビティです。洞窟内は暗闇で、ヘッドライトの明かりだけを頼りに進み、出口まで向かうという冒険心をくすぐる内容です。また、この洞窟にしか生息していないという小さなクモを見つけられたらラッキーと、観光客の間で噂になっています。雨季は水かさが増して危険なため閉鎖する日があります。事前にチェックしていくことをおすすめします。
・Nhat Le beach
ドンホイの観光スポットは、洞窟だけではありません。近年急速にビーチリゾートの開発が進んでおり、海岸沿いにリゾートホテルが建ち始めています。特にNhat Le beachは海の透明度が高く、砂浜の砂も細かくさらさらで美しいです。ドンホイの街の中心部からは橋を越えて徒歩20分ほどのため、朝の散歩にもおすすめです。海岸沿いのレストランでは南シナ海の新鮮なシーフードも楽しむことができます。
・ホテル・宿泊施設
ドンホイの観光客のほとんどはフォンニャ（Phong Nha）に宿泊します。フォンニャはドンホイ空港から車で約45分です。最近になり海岸沿いにリゾートホテルが立ち始めているため要チェックです。
ドンホイは比較的小さな都市のためほとんどの場所は歩いて行けますが、タクシーやバイクタクシーを利用することも多いです。料金が決まっているため、メーター付きタクシーの利用が便利です。バイクタクシーの場合は事前の料金交渉が必要になるので、海外旅行上級者向きです。ドンホイからフォンニャへ行く場合はタクシーの利用をおすすめします。