ベトナム - ダラットについて

ダラットはベトナムの避暑地として地元の人にも人気のエリアです。もともと「コホ族」という少数民族が暮らしていた地域です。ここはフランス植民地時代に開拓された場所なため、街中は西洋とアジアが入り混じった風景が広がっています。
もともとハノイの都市計画が進んでいましたが、ダラットの開発にも着手したフランス人によって、ホテルや学校など多くの建物が建築されました。
フランス人の保養所としても人気が高く、インドシナ総督の別荘、ベトナムの皇帝バオダイの邸宅もこの地にありました。
ベトナムの中央部に位置し、高原地帯なので空気がおいしいことでも有名です。この気候を生かし、高原野菜や果物の産地としても有名です。またベトナムは熱帯気候のため花の栽培が難しいとされていますが、避暑地であるダラットは花の栽培でも産業を担っています。
日本で例えると、軽井沢のような役割があり、年間を通して平均気温は18～23℃と涼しいことでも知られています。
雨季は5～10月、乾季は11～4月と分かれており、ベストシーズンは乾季です。乾季の時期は桜梅や鳳凰花が咲き、お花見シーズンとしても人気を集めています。雨季は台風の影響はほぼありませんが、スコールが頻繁に降るので自然を満喫したい人には不向きの時期といえます。
ダラットはフランス統治時代の名残が色濃く残っています。そのため街中はヨーロッパ調の建物も数多くあります。大自然も残るダラットは癒やしを求める観光客に人気で、ベトナム人は新婚旅行に選ぶ人も多いです。
そのなかでもおすすめのランドマークはこちらになります。
ダラット駅
1936年に建設された駅で、フランス統治時代に作られました。ヨーロッパ調の駅舎はベトナムでもっとも美しい駅と称されています。
現在はほぼ駅の役割は果たしておらず、観光名所となっています。かつて走っていた蒸気機関車も展示してあり、フォトスポットとしても人気です。
ダラット大教会
中心部に位置する教会です。淡いクリーム色の建物はベトナムにいることを忘れるほど美しく、塔には鶏のモチーフがあることから別名「鶏の教会」とも呼ばれています。
内部は見学が可能で、天井が高いことから広々とした空間を演出しています。ステンドグラスも美しく、地元の待ち合わせ場所として人気です。
ダラット市場
地元の人が頻繁に使う市場で、建物は3階建ての構造になっています。食料品や日用品はもちろん、衣類なども売られており、朝から晩までいつも活気づいています。
ダラット市場の回りでは夜になるとナイトマーケットが開催され、屋台やお土産など多数の露店が軒を連ねており、散策するだけでも楽しいです。
ダラットの中心部と好立地、かつ最大の市場は観光には外せないスポットとなります。
ランビアン山
市内を一望できるランビアン山は、恋人の聖地とも呼ばれている山です。南部でも最高峰の高さを誇り、標高は2,167mもあります。
中心部からも比較的近いため、ハイキングにもおすすめです。美しい高原植物で彩られ、絶景を楽しめると地元の人にも人気の観光スポットです。
ダタンラ滝
マイナスイオンをたっぷり感じることができる滝として有名です。ダタンラ滝へたどり着くにはかなり時間を要し、駐車場からは1時間ほど歩く必要があります。
決して大きな滝ではありませんが、自然を満喫できるスポットとして人気を集めています。また少数民族のコホ族がこのエリアで生活していることから、コホ族が作った織物やお土産品を買うこともできます。
竹林禅院
ダラット最大規模を誇る寺院です。広大な敷地にはゆっくりした時間が流れており、散策するだけでも癒やされます。園内にはいくつもの寺院が建てられていますが、観光客が入れない寺院もあるので注意が必要です。
美しく整備された庭園は、ベトナムとは思えないほど洗練されており、清掃が行き届いているのがよくわかります。また花の栽培が有名なため、美しい花壇も作られています。
竹林禅院を見学したあとは、全長2㎞にもおよぶロープウェイに乗って絶景を楽しむのがおすすめです。時期がよければ高原植物も眼下に見ることができます。

ダラットの宿泊エリアは、中心部に宿泊するのがおすすめです。4つ星ホテルも数多くあり、ヨーロッパを思わせる趣ある宿泊施設が数多くあります。都会の喧騒から逃れたい人は、山あいの宿泊施設もおすすめです。時の流れを感じない、ゆったりとした時間が過ごせます。