ベネズエラ - マラカイボについて

マラカイボはベネズエラの都市でスリア州の州都です。
ベネズエラの中ではカラカスに次いで第2の都市で人口はおよそ216万人（2016年）です。
ベネズエラの北西部に位置しており、南アメリカ大陸最大の湖であるマラカイボ湖の北西岸にあります。
ベネズエラは熱帯の為、雨季と乾季があり12月から4月が夏で5月から11月が冬と分かれています。
年間の平均最高気温は33.1℃。
平均最低気温は24.2℃と年間を通して温暖な気候です。
マラカイボの歴史は1571年にアロンソ・パチェコによって建設されたことから始まりました。
建設当初は「ヌエバ・サモラ」と呼ばれ、カカオ、コーヒー、砂糖の交易を営んでいました。
20世紀初頭からは石油の発掘を始め、精製や輸出で盛んになっています。
ベネズエラの石油全体の8割がマラカイボ湖から産出されているのです。
マラカイボ湖
南アメリカ大陸最大の湖であるマラカイボ湖は塩湖で面積は1万3210で、南北の長さは159kmもあります。
日本最大の面積を持つ琵琶湖と比較すると、なんと琵琶湖の20倍の大きさです。
マラカイボ湖はベネズエラ湾やカリブ海、大西洋にもつながっています。
その為、海と定義することもできるのです。
この湖には島がいくつもあり、魚が生息していて漁業も盛んにおこなわれています。
そして何より世界的に有名なのが雷の多さです。
しかも音がしない雷なので稲光ばかりが走って恐怖はそこまで強くは感じません。
ちなみに2014年には「世界で最も稲妻が多い場所」としてギネス認定をされています。
これは1時間の間に走った稲妻の数の3600本が認められたからです。
雷が多発する地帯になったのには理由がありました。
マラカイボ湖はアンデス山脈に囲まれた地形で、陸地で暖められた大気と海からの湿った空気がぶつかり積乱雲が発生するからです。
この現象は大航海時代から知られており、船乗りたちの間では「マラカイボの灯台」と呼ばれて重宝されたそうです。
ちなみに雷の音が聞こえない理由は、雷が遠くて音が届かないからとの事。
湖が広く遮るものがない為に光だけが届いているといった現象と言われています。
ロザリオ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ広場
マラカイボで人気の観光スポットであるロザリオ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ広場には、大きな女神像が建てられています。
その女神像は真っ白な美しい佇まいでマラカイボのシンボルとして地元の人たちからも愛されています。
女神像の周りには花や木々が並んでおり、真ん中には噴水のあるとても手入れの行き届いた公園です。
ロザリオ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ広場での休憩は優雅な気持ちになれます。
ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ聖堂
ロザリオ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ広場の近くに建つのはヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ聖堂です。
1686年に建設された歴史ある教会で、見学が可能です。
建物の中は細かい細工の施された調度品や天井や壁面、そして柱などの彫刻。
ステンドグラスなどどこを見ても美しいものばかりがあります。
ヌエストラ・セニョーラ・デ・チキンクイラ聖堂では、毎年11月18日の祭日になると何千人もの人たちが集まります。
地元の人たちからも愛されている教会なのです。
ラファエル・ウルダネタ橋
ベネズエラの西方、マラカイボ湖の流出口に架かっている橋です。
ベネズエラの英雄である、ラファエル・ウルダネタにちなんで名づけられたこの橋は、長さ8678mもある巨大な橋です。
こちらの橋は車輌のみでの通行が可能となっています。
昼間は橋と青空のコントラストが、夜にはライトアップされた橋と水面に反射する光がなんとも素敵で見るだけでもおすすめなスポットです。
カラボボ通り
カラボボ通りの建物は色がカラフルで可愛らしい建物が立ち並ぶ通りです。
この景色はこのカラボボ通りでしか見られないと思いますので、ぜひ写真撮影をしてほしいと思います。
カラボボ通りには数々のレストランがありますので、ベネズエラ料理を堪能して下さい。
かつてのベネズエラは「大自然の宝庫」と言われ裕福な国でした。
しかし原油価格の下落や政府の失策によって経済の悪化がみられます。
その影響か、年々治安が悪くなっている傾向にあります。
観光客を狙ったスリや強盗などが横行していますので、充分に注意して下さい。