ウクライナ - ハルキウについて

ハルキウはウクライナ北東部に位置する、人口約145万人のウクライナ第2の都市です。機械工業や航空機、トラクター生産などが盛んであることから、ウクライナ工業の中心都市として栄えています。ハルキウは世界各国の多くの都市と姉妹都市を結んでいることでも有名で、市内には博物館や記念碑をはじめ、コンサートやショーなどが行われる施設なども充実しているので、観光地としてもおすすめの都市です。ハルキウは湿潤大陸性気候に属しており、夏場でも涼しい気候条件にあるので快適に過ごすことができます。30度を超える日があっても湿度が高くなることはないので、気候の面でストレスを感じることはありません。11月から3月にかけての冬の時期は、マイナス20度を記録することもある、厳しい寒さとなるので、5月から9月の時期が観光のベストシーズンです。
ハルキウのランドマークに挙げられるのは「ミラーストリーム噴水」で、ハルキウのシンボルとして市民に愛されています。この噴水は家族連れやカップルの憩いの場となっていて、噴水の前には様々な花が植えられていたり、噴水の後ろには美しい池があったりと、撮影スポットとしても有名です。また、ヨーロッパ屈指の大きさを誇る、センター広場の「フリーダムスクエア」もハルキウのランドマークに数えられていて、19世紀に建設されて以降、ハルキウのメイン広場として市民に親しまれています。2つの地下鉄駅がスクエアの下にあるのでアクセスも良好で、特に昼から夕方にかけては活気にあふれているので、観光の合間に立ち寄るには絶好のスポットです。
ハルキウ観光でおすすめの地域は市内の中心部で、この地域は宿泊施設が充実していることはもちろん、レストランやエンターテインメントも十分に楽しめるエリアとなっているので、観光の拠点にもぴったりです。中心部にある「シェフチェンコ公園」は、多くのアトラクションがあることから観光客にも大人気で、レストランや動物園、遊園地や売店などもあるので、1日中時間を忘れて楽しむことができます。
さらに大学や憲法広場など、ハルキウの歴史に触れることができるスポットも多く点在しているので、幅広い年齢層の人が楽しめる観光スポットです。ハルキウは歴史的な建築物が多く点在していることでも知られていますが、その中でも「アンボワーズ大聖堂」と「ポクロフスキー大聖堂」は、ウクライナを代表する建築物として市民に親しまれています。
「アンボワーズ大聖堂」は、18世紀に建築家ミハエルによって建てられました。約80mもの高さを誇る鐘楼が特徴的で、4層に重なった鐘楼とキャンディストライプ模様は見るものを圧倒します。大聖堂の内部は壮大なフレスコ画が描かれていて、神聖な空気に包まれているので、足を踏み入れるだけでもハルキウの歴史に触れることができます。「ポクロフスキー大聖堂」は、ハルキウで最も古い建築物で、1689年に建てられました。17世紀後半のウクライナ建築を象徴する貴重な記念碑となっています。3つのドームから構成される大聖堂は、ウクライナを代表する典型的なドーム型教会になっていて、外装にはウクライナとロシアの文化間のつながりを証するロシア建築の要素がいくつか含まれているなど、正統派の大聖堂として市民に愛されています。
ファミリーで楽しめるおすすめの観光スポットは「ゴーキーの公園」で、ここは130ヘクタール以上の広大さを誇る都市公園です。公園の中心を通る道路の両側は、約4万平方キロメートルの敷地が広がっていて、そこでは乗馬を楽しむ人や、さらには映画館や子ども用の鉄道、ロープウェイなども設置されているので、ファミリーで、思う存分楽しむことができます。また、様々なイベントや市民のコミュニケーションの場にもなっています。
エンターテイメントに触れたいという人には「ハルキウのオペラ劇場」もおすすめです。この劇場のオペラはウクライナ語やロシア語、イタリア語やフランス語で演じられているので、様々な国の観光客がオペラ鑑賞に訪れるスポットです。劇場の入り口には彫刻が飾られていたり、建物の外観はタイル張りされていたりと、ウクライナの近代建築を堪能することができます。
ウクライナ第2の都市であるハルキウは、近代化が進んだことで様々な観光スポットができ、気候的にも年間通して過ごしやすいので、観光地としても魅力的な都市といえます。