タイ - サコンナコーンについて

サコンナコーン県（タイ語:：จังหวัดสกลนคร）は、タイの東北部に位置する県（チャンワット）の一つです。コーラート台地のメコン川からそう遠くはないところにあり、県庁所在地郊外のノーンハーン湖は地元民のリゾート地になっています。四方八方で他県と隣接しており、ノーンカーイ・ナコーンパノム・ムックダーハーン・カーラシン・ウドーンターニーと繋がっています。

サコンナコーンはタイにおける古代都市の1つとされており、文化的な歴史が豊富です。そのことを物語るかのように県内には古代の伝統を残した史跡や寺院、宮殿やイルミネーションがたくさんあります。古き良きものを残しながらも旅行者が楽しめるように工夫しており、異国の人でも気軽に参加できる伝統的なフェスティバルも数多く行われているのです。

サコンナコーンの県章には、プラタートチューンチュムと呼ばれるラオス様式の仏塔がデザインされています。プラタートチューンチュムは、ラーマーティボーディー1世（ウートーン王）が創設したアユタヤ王国時代（1351年〜1767年）に建てられたものです。日本を含む各国との貿易で大きく栄えたとされ、14世紀（1301年〜1400年）の中期から18世紀（1701年〜1800年）の頃までは日本人村もあったと言われています。

サコンナコーンの広さは青森県と同じくらいで、県木にはオオバナサルスベリが指定されているのです。特産品は手工芸品が主体であり、陶器・綿の衣服・絹製品・天然樹皮染料の手織り衣服などが観光客および旅行者向けに販売されています。

サコンナコーンのランドマークには、様々な遺跡や自然領域が挙げられます。遺跡には、WatThamPhaDaenやPrasatKuPhannaなどがあるのです。WatThamPhaDaen（ワットタムパーデーン）は寺院ですが、敷地内にはたくさんの石刻や石像が置かれています。

敷地内に入る前辺りから車は侵入禁止（バイクは可）のため、そこからはサンテオ（タイで主流の移動手段とされる小型トラック改造車）に乗る必要があります。ドレスコードが設けられており、禁止されている格好があるので注意してください。しかしそこまで厳しいわけではなく、例えとしてビーチサンダルは可能です。また、スカートは長めタイプなら問題ありません。要点としては、性別や年齢を問わず露出が多い格好は避けた方が良いと言えます。

PrasatKuPhanna（プラサートクーパンナ）は、タイのクメール遺跡において最北部に位置する治療院の遺跡です。11世紀（1001年〜1100年）の頃にジャヤヴァルマン7世が造設した治療院で、塔門・祠堂・経蔵・周壁などで構成されています。ところどころ地の基礎だけで建物がなくなっている場所もありますが、石を積み上げて造られた建物が残るため昔の居住環境が垣間見えます。

遺跡としては、PhraThatNaraiChengWeng（プラタットナライチェンウェン）も有名です。ここの仏塔はラテライト（鉱物の一種）をベースにした砂岩で造られており、美しい彫りものが施されています。高さのある遺跡物があり、古（いにしえ）を感じさせる色合いも見応えがあります。

自然領域には、NonghanlakeやPhuPhaYonNationalParkなどがあるのです。Nonghanlake（ノーンハーン湖）はサコンナコーンの北東に位置し、そこから南のプーファン山脈に由来するナムプンを水の主要供給地としています。タイ北東部で最大の自然湖と言われており、地元民も観光客も足を運ぶスポットとなっています。

PhuPhaYonNationalPark（プーパーヨーイナショナルパーク）は、タオンゴイと呼ばれる地域にある国立公園です。そのままの広い自然界を感じられる場所で、草木が生い茂る中に遺跡が残されています。遺跡が残る石は草木や苔または蔦のようなもので隠れていることもありますが、探してみると動物らしき可愛らしい石刻などを見ることができるのです。

サコンナコーンのホテルは、サコンナコンバスターミナルの近くに多い傾向にあります。その辺りにはサコンナコン病院もあり、飲食店なども豊富です。たくさんのホテルが存在していますが、隣接している県のナコーンパノム・ムックダーハーン・カーラシンなどから探しても良いです。隣県にもたくさんホテルがあるため、周辺も含め希望や予定に合うところを探してみましょう。