スルタン・イスカンダルムダ空港について

スルタン・イスカンダル・ムダ空港は、インドネシア共和国のアチェ州バンダ・アチェ市にある空港です。市の中心部から5.2kmの位置にあり、空港総面積は618ヘクタール・年間の利用者数が約290万人で北スマトラ島ならびに州内で最大規模を誇っているところです。

スルタン・イスカンダル・ムダ空港は1986年に民間旅客機専用空港として開港しましたが、それ以前は貨物航空基地でした。1912年に建設され、当時のインドネシア共和国を支配下に置いていた旧日本陸軍の軍用基地であった場所でもあります。

1945年の終戦後に一時期イギリス軍が占拠しましたが、1950年にインドネシア政府に返還されて航空貨物基地という形で運用されていました。1970年以降になると、国内の各島を結ぶ移動手段が船から航空機に変わったことを受けて、スルタン・イスカンダル・ムダ空港では民間旅客機に対応する空港へとシフトチェンジがなされるに至ります。

1976年から1982年に掛けて滑走路の整備・旅客ターミナルビルの建設をおこない、大型旅客機の離発着も可能な空港へと成長を遂げました。1日84便の国内線と週3回の国際線が運航されていて、国際線に至ってはマレーシア・ラオス・シンガポールへの直行便も出ています。

国内線は国内29都市と結ばれた定期航路が毎日あり、首都ジャカルタにあるハリム・ペルダナクスマ国際空港のハブ空港という機能も有しています。