スペイン - バレンシア(スペイン)について

バレンシア(スペイン)は、スペインのバレンシア湾に面しています。その恵まれた気候からワインの産地としても有名です。スペインの中では、首都のマドリッド、ガウディの建造物が有名なバルセロナを始め、第三の都市として知られており、多くの観光客が訪れる活気溢れる街の1つです。名物であるパエリアも楽しめ、火祭りと呼ばれるスペイン有数のお祭りが開催される場所でもあります。
気候は、冬が穏やかで暑い夏が長く続く亜熱帯地中海性気候です。平均気温は18.4℃、真夏には最高気温が28～34℃ぐらいになり一年を通して非常に過ごしやすく、暖かな気温は人間性にも表れています。
バレンシアが建設されたのは紀元前3世紀頃で、11世紀以降のレコンキスタではイスラム教徒やカスティーリャ王国などから争奪の対象となりました。イスラム教徒を追放した後はキリスト教徒の元で発展していき、バレンシアの基盤が作られていきます。しかし17世紀初頭にはキリスト教徒が追放されてしまい、経済も揺るがす結果になってしまったのです。
18世紀にはフェリッペ5世の治世により、バレンシアの経済は復興を遂げます。またそれも長く続かず、内戦やカルリスタ戦争などの影響で停滞してしまうのです。その後、フランコ独裁政治の元、バレンシア語の使用が禁止された時期もあり、苦しい時期を隔てながら今に至っています。
バレンシアは、ベネズエラのカラボボ州の州都で、バレンシア県の県都でもあります。世界遺産を始めとした魅力的な建造物が多く、美術館や博物館、もちろんショッピングも楽しめます。スペインの代表的な観光スポットの一つで、カテドラルなどの「ランドマーク」もたくさんあります。
・カテドラル
カテドラルは旧市街にある150年の月日をかけて完成させられたゴシック調の教会です。その後増改築が行われているため、ゴシックにバロックや新古典などが混ざり、独自のスタイルを作り出しています。その繊細さは多くの観光客に心を奪っています。
・バレンシア芸術科学都市
バレンシア芸術科学都市は、旧市街から2キロほど離れたところにある1996年にオープンした新名所です。オペラハウスなどを始めとしたヨーロッパ最大級の施設で、映画のロケ地としても知られています。広い敷地との融合で、建物だけでなく周辺を散歩するにもおすすめの場所です。
・中央市場
街の中心にある地元民にも愛されている中央市場では、野菜を始めパエリアの材料にもなる海の幸が豊富に売られています。常に活気づいており、商品の量も非常に多いんです。もちろんお土産にもぴったりなパエリア鍋や雑貨、スイーツなども扱っており観光客からも人気があるスポットです。
・ミゲレテの塔
カテドラルと共に、ランドマーク的シンボルがこちらのミゲラテの塔です。ミゲラテの塔は、高さ約63mで八角形をしています。そのゴシック調の大きな鐘は、ミカレットという愛称で知られており、階段を登りきったところにある展望台から見渡す景色は絶品です。カテドラルを訪れる際には、ぜひミゲレテの塔も合わせてご覧ください。
・オセアノグラフィック水族館
こちらはバレンシア芸術科学都市の中にある水族館で、巨大な敷地内にはなんと500種類以上の海の生き物が保管されていると言います。中には水槽に囲まれたレストランもあり、幻想的な空間で食事を楽しめます。
・ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
15世紀後半に建てられ、当時は絹の取引所として使われていました。19世紀まで実際に使われており、頻繁に取引が行われていた場所です。1996年にはユネスコに登録され、その広大な柱とアーチ型の天井が見どころになっています。現在はイベント等に使用されており、観光スポットとしても欠かせない場所です。
旧市街付近に観光スポットが集結しており、お祭りの時期には観光客が集まり朝まで盛り上がっています。置き引きやスリなどには注意が必要ですが、治安は比較的安定しており、一人旅でも安心でしょう。
中心部には、高級ホテルを始め、比較的リーズナブルなホテルもたくさんあります。ホテルを取るなら極力旧市街に近い、カテドラル付近がおすすめです。ホテル代を安くあげたいなら、バレンシア芸術科学都市や水族館の周りも検討してみてください。旧市街からは少し離れますが、安くて良いホテルが集結しています。
治安面ではさほど心配はありませんが、大通りから外れた道や、夜の1人歩きには十分に気を付けましょう。