スペイン - ヘレス・デ・ラ・フロンテーラについて

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラはスペイン・アンダルシア地方にある小さな都市です。マドリッドから列車を利用して約4時間の場所にあり、南にはモロッコとの国境まで100kmぐらいの場所にあります。西にはポルトガルとの国境まで230kmというまさに国境の町と言えるでしょう。ヘレス（シェリー酒）の産地として知られており、本場の味を味わいたくて多く観光客が訪れています。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラはフラメンコや乗馬が盛んで、いろいろな観光スポットが存在しています。ボデガス・フンダドルはワイナリーで、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラには名物へレス（シェリー酒）のワイナリーが多いです。約30軒ものワイナリー（ボデガ）があり、主なボデガは観光客向けにガイド付きのツアーが提供されているので便利です。外国語は英語のみになりますが、ツアーに参加するとへレス造りの歴史を把握することができます。特に観光客に人気のあるワイナリーはボデガス・フンダドルで、ボデガの創設者と言う意味がある店です。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで最も古いワイナリーで、1730年に作られました。敷地が広く歴史館が設置されていて、味見はもちろん観光スポットとして楽しむことが可能です。屋内にはへレスの酒樽が並んでいて、年季の入った酒樽などを見ることができ長い歴史の重みを感じることができるでしょう。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂は街の小高い所にある壮大な大聖堂です。この街を観光で訪れる人には見逃せないスポットで、異国の街を楽しむことができます。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂の壮大さは大聖堂の正面階段に立ち、見上げてみると実感することができるでしょう。この大聖堂の建築様式はバロックや新古典派、ゴシックなどが融合したものになります。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラが位置するアンダルシア地方は、8世紀においてイスラム勢力が占領した時期がありました。その時に建てられたモスクをキリスト教教会に改修したものです。改築を重ねたことによって今ではモスクの面影はほとんどありません。大聖堂は外から見るとかなり大きく見えますが、中はシンプルな造りになっています。中央にあるドームは優雅な作りになっていて、差し込む太陽の光を楽しむことが可能です。やさしい雰囲気を感じることができ、多くの観光客が訪れています。へレス・デ・ラ・フロンテーラの街はフラメンコ発祥の地と言われていて、フラメンコ学校が多いです。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラを訪れたなら、フラメンコがおすすめなのでまずショーを見てみましょう。最も知られているショーはタブラオと呼ばれていて、一見殺風景な建物で行われていますが、ここでは食事しながらいろいろなショーを楽しむことが可能です。ショーの人気の理由として、毎晩違った演目を見ることができ、アーティストの情熱のこもったさまざまなパフォーマンスを見ることができます。会場に到着すると飾り気のないロケーションに観光客は思わず周辺を見回してしまう人も多いでしょう。しかしショーが始まると、そのパフォーマンスや熱気などに圧倒されるようになります。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラでフラメンコショーを楽しむなら、タブラオのショーは必見です。王立アンダルシア馬術学校もおすすめの観光スポットで、この街はアンダルシア馬の産地になっていて、乗馬が盛んなエリアになります。王立アンダルシア馬術学校は人気のある観光スポットで、馬術学校になるので通常馬術のトレーニングを行っており、定期的に乗馬のショーを開催しています。毎年5月中旬になると馬祭りを開催していて、祭りは一週間続くことになりいろいろなパレードや馬術大会を見ることが可能です。パレードではさまざまな伝統衣装を着た人が鮮やかな飾りを付けながら馬に乗ったり、観光客が見守る中を練り歩いていきます。馬術大会ではさまざまな競技が繰り広げられており、たくさんの人の目を楽しませています。祭りの会場であるゴンザレス・オンタリア公園は夜になるとイルミネーションが施されるので、幻想的な雰囲気を体験することが可能です。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラは他の国との国境地帯にあり、スペイン南部にある小さな街町です。たくさんのワイナリーがあり、名産のヘレス（シェリー酒）やフラメンコなどを楽しむことができます。アンダルシア馬などのショーを見ることができたり、たくさんの魅力を持つ観光都市です。アンダルシア地方らしいいろいろな文化が融合されていて、個性豊かでやさしい雰囲気が楽しむことができるでしょう。