南アフリカ - ダーバンについて

ダーバンは、南アフリカ共和国のクワズール・ナタール州、エテクウィニ都市圏にある地区で、2000年までは単独の市でした。
南アフリカの中ではヨハネスブルグに続く人口2位の都市であり、ズールー族が多く、英語よりもズールー語が使われています。またインド系移民の人口も多くなっています。
古くから高級リゾート地としても有名で、海沿いには大型リゾートホテルが立ち並んでいます。このためインフラやスポーツ施設が整っており、毎年のように水泳やラグビーなどスポーツの世界選手権や、国連機関が開催する国際会議の開催地として選ばれています。また、2010年にはFIFAワールドカップの開催地の一つに選ばれました。
ダーバンの8月の平均最高気温は23℃、1月の平均最高気温は28℃と、春夏より秋冬の方が暖かい気候です。
リゾート地として多くの観光客が訪れるダーバンには、ランドマーク的な観光地が沢山あります。その中でも人気の観光地をいくつかご紹介します。

・ウシャカ・マリン・ワールド
南アフリカで一番の水族館で世界でもトップ10に入るといわれています。南アフリカのインド洋と大西洋に生息する多様な生物が観られます。
アフリカNo1のイルカショーや、水槽で泳ぐ迫力満点の鮫を間近で見られます。シャークタンクでの鮫の餌やりも水族館の目玉となっています。
水族館にはレストランやショッピングモール、プールが併設されているので、一日中過ごせますよ。
・フロリダロード
ダーバンの魅力を感じられるフロリダロードには、グルメやショッピング、ナイトライフ、アートなどを楽しむために沢山の観光客が集まります。
アフリカ人デザイナーの服を扱うブティックやアートセンターやギャラリー、人気のレストランやバー、クラブなどがひしめき合い、アフリカの流行の発信地としても有名です。
また、サンディレツシ通りからインズ通りにかけては、100年以上前に建てられたエドワード調の建築物など歴史的な建物が数多く保存されているので、それらの建物を景観しながら散策できます。
夜遅くまでバーやナイトクラブで賑わっていますが、夜遅く出掛ける際はタクシーを使うようにしましょう。

・ヴィクトリア・ストリート・マーケット
ヴィクトリア・ストリート・マーケットは、ダーバン湾の最も奥の陸部分にあるビジネス街の中心部にあります。1910年から続く庶民向けの大きな市場で、食料品や生活雑貨が多く売られています。
観光客向けに、アフリカらしいビーズのアクセサリやバスケット、民芸品の置物、衣料品、革製品などお土産を扱う店舗も多く入っています。お土産探しにはもってこいの場所です。客が価格交渉している姿もよく見かけるので、値切りながらお得に買い物を楽しみましょう。
・ダーバン・ボタニック・ガーデンズ
ダーバン・ボタニック・ガーデンズは、1849年に設立されたアフリカで一番古い植物園です。ソテツやヤシの木、蘭を中心に様々な植物を鑑賞できます。
アフリカらしいジャングルの様な園内にはピクニックエリアがあるので、ランチを持参しゆっくりピクニックを楽しんでもよいですね。
・モーゼス・マヒダ・スタジアム
モーゼス・マヒダ・スタジアムは2010年のFIFAワールドカップのために建てられたスタジアムで、日本代表もここで試合をしています。スカイカーと呼ばれる乗り物でアーチを移動し、スタジアムのてっぺんから景色を見渡せます。さらに、約80mの高さからジャンプするバンジージャンプの体験もできます。スタジアムでのバンジージャンプは忘れられない思い出になりそうですね。

ダーバンには、ホテルやゲストハウス、アパートメントなどの宿泊施設があり、宿泊費にも格安のところから高額のところまで幅があります。好みや家族で、カップルでなど旅のスタイルにもよりますが、安全面を考えるとセキュリティのしっかりしたところを選ぶようにしましょう。
ホテルに泊まる際は内鍵をかけ、出掛ける時はフロントに鍵を預けるようにすると安心ですよ。
高級リゾート地として有名なダーバンですが、他のアフリカの都市と同様治安の悪化が気になります。人気のないところは避ける、なるべく一人で行動しない、高価な物を身に付けない、夜の移動はタクシーを使うなど、自分で危険を回避できる方法は沢山あります。リゾート地ということで開放的な気分になりやすいですが、身を引き締めて行動しましょう。