ソロモン諸島 - ホニアラについて

ホニアラは南太平洋のメラネシアにあるソロモン諸島の都市です。ソロモン諸島は100以上の島から成り立っている国家ですが、その中心になっているのがガダルカナル島で、ホニアラはこの島にあるソロモン諸島の首都です。ソロモン諸島は国内に9つの州がありますが、ホニアラはガダルカナル州の州都が置かれている都市でもあります。都市のある正確な位置は南緯9度、東経159度の地点です。市内の面積は22平方キロメートルで、2009年の時点で人口はおよそ6万4千人でした。ホニアラという地名は、現地の人の言葉を西洋人が間違って聞き取ったことによりつけられた名前です。もともとこの地域はナゴニアラという名前だったのですが、西洋人には言いにくい名前だったために、ホニアラという名称になりました。元の名前であるナゴニアラには風の前方という意味があります。ホニアラはガタルカナル島の中でも北西部に位置している島です。熱帯性の気候で、一年を通して28度前後の気温が続く地域です。平均最高気温は一年を通して30度を超え、冬でも暖かい気候になります。平均最低気温も一年を通して22度前後で、季節の気温の変化があまりない地域です。年間の平均降水量は2000ミリ程度で、雨が多く降る土地です。毎年11月から4月にかけての時期が特に雨が多く、一ヶ月に200ミリ以上の雨が降る月もあります。ですがホニアラはソロモン諸島の中では比較的雨が少ない地域で、国の年間平均降水量は3000ミリにも及びます。ホニアラには都市を代表するようなランドマークがいくつかありますが、国の首都であることから、その中でも特に多いのが政府関係の施設です。ホニアラ・ラウル・ランド・カンファレンスや、ホニアラソロモン諸島高等教育カレッジなどの建物があります。南太平洋ソロモン諸島大学などもこの地域のランドマークで、インターナショナルスクールなども市内にはあります。地元の商業の中心地になっているランドマークが、ホニアラ・セントラル・マーケットです。この市場には多くの露店が集まっていて、さまざまな種類の商品を取引しています。マタニコ川の河口の東側の地域はビーチになっていて、周辺には浅瀬の海が広がっています。この場所も地元では有名なランドマークで、第二次世界大戦中に沈没した船の一部を水の底に見ることができるのです。チャイナタウンもこの地域のランドマークの一つで、建物につけられている高いポーチから、「アジアン・ワイルド・ウエスト」という名称で呼ばれることもあります。ホニアラ・チルドレンズ・パークも市内では有名なランドマークの一つです。この公園は都市の東側の海岸沿いの場所にあり、地域では唯一の子供のためのレクリエーション施設です。観光地としても有名なホニアラには旅行客にも人気があるスポットが市内に多くありますが、その中でもおすすめなのが国立博物館になります。国立博物館にはさまざまな種類の展示物が飾られていますが、伝統的な手作りの工芸品なども館内で見学できる展示物です。歴史的な工芸品なども館内で観賞することができます。考古学や通貨、言語、個人用の装飾など幅広い種類の展示物が飾られている博物館です。その他にも武器や農業用の道具、釣りの道具、伝統的な音楽や踊りに関連するものなど、多くの展示物や出版物が展示されています。博物館の文化センターには、1981年に建設された、ソロモン諸島の9つの州から集められた、8棟の伝統的な家屋が展示されているコーナーがあります。博物館では1998年にはじめて、メラネシアン・アーツ・アンド･クラフツ・フェスティバルというイベントを主催して、博物館の向かい側の場所につくられたステージで、ダンスが披露されました。ナショナル･アート･ギャラリーも観光客にはおすすめのスポットで、美術館がある建物はかつてこの地域の総督が居住していた建物です。現在では絵画が観賞できる美術館になっています。ナショナル・アート・ギャラリーには附属の植物園があり、この施設も人気のあるスポットです。地元では特に午後の散歩の場所として人気があり、多くの人が昼間のゆっくりとしたひと時を植物園内で過ごしています。この植物園で観賞できる植物の中でも特に有名なのは、蘭の花と背の低い木です。市内にはその他にスポーツができる観戦できる施設もありますが、ローソン・タマ・スタジアムは多目的で使用できる競技場です。