ロシア - ソチについて

ソチはロシアのクラスノダール地方にある都市で、人口約39万人の黒海に面した都市です。2014年に冬季オリンピックが開催された都市であり、ロシア随一のリゾート地としても有名です。
ソチは6世紀から11世紀にかけてアブハジア王国に属しており、その後11世紀から15世紀はグルジア王国に属していました。その後15世紀以降はオスマン帝国に属しており、ロシアの領地となってからも都市の一部がオスマン帝国領になるなど流血の歴史が繰り返されました。しかしこの頃、多くの民族が入植したことからさまざまな民族が共存する都市になったのも事実です。そのため、現在も都市には多くの民族が住んでいます。
リゾート地としてスターリンにも愛されたソチは1900年代前半に急激な成長を遂げ、現在も夏には多くの人々が訪れています。2000年代以降はプーチン大統領によるオリンピック誘致でさらに開発が進み、冬はスキーリゾート地としても人気の都市になりました。一年を通して暖かく過ごしやすい気候が続き、冬の寒い時期でも平均最高気温は10度近くあります。4月から10月頃まで黒海で泳ぐことができるため、夏を長く楽しむことができるのが特徴です。

リゾート地として有名なソチですが、周辺にはさまざまな体験ができる観光名所があります。
・ソチオリンピックスタジアム
2014年にソチオリンピックのメイン会場として使用されたオリンピックスタジアムは、屋根の構造が特徴的です。ゆるやかなカーブの屋根が美しく、ロシアの宝石師ファベルジェの作ったイースター・エッグからインスピレーションを受けて設計されました。ソチを訪れたらぜひ訪れたい観光名所です。ソチ国際空港から近く、車もしくは電車で訪れることができます。
・ソチ博物館
さまざまな展示物があるソチ博物館では、考古学のコレクションや過去の人々の暮らしを知ることができます。世界初の宇宙飛行士として有名なユーリ・ガガーリンについて紹介する部屋もあり、宇宙に関する知識も広げることができます。子供から大人まで幅広い層の人々が楽しめるスポットで、都市にまつわる歴史を堪能してみてください。
・ソチ公園
アトラクションやショー、ショッピングなどが楽しめるソチ公園は、オリンピックパーク内にあるテーマパークです。テーマごとに6つの島にわかれており、見どころ満載です。ソチ公園は一年中いつでも楽しめる場所なので、ぜひ訪れてみましょう。
・スカイパーク
全長439ｍの吊り橋があるスカイパークは、バンジージャンプが体験できる場所としても大人気です。吊り橋からの景色は圧巻で、コーカサス山脈と黒海がきれいに見えます。スカイパークを訪れるなら、せっかくなのでバンジージャンプに挑戦してみるといいでしょう。
・リビエラ公園
ソチ市内にあるリビエラ公園は、水族館やアートギャラリー、乗り物やカフェなどさまざまなエンターテイメントが楽しめる複合施設です。子供たちにとくに人気の観光スポットなので、家族連れで訪れたときにおすすめです。リビエラ公園には緑が多くあるので、観光の合間に休息がてらゆっくりと訪れてみてください。
・クラースナヤ・ポリャーナ
ソチオリンピックのスキー競技会場ともなったクラースナヤ・ポリャーナは、スキー場への拠点として有名な場所です。都市の東に位置し、エレクトリーチカで訪れることができます。観光シーズンである冬にスキーやスノーボードを楽しめるのはもちろん、夏はバギーツアーやヨガを楽しむことができます。クラースナヤ・ポリャーナは山頂からの景色が素晴らしいと評判なので、必見です。

・宿泊施設
リゾート地として多くの人が訪れるソチでは、黒海の海岸沿いにホテルが建ち並びます。夏場はビーチで泳ぐことができるので、景色も楽しめる海岸近くに宿泊するのがおすすめです。観光をメインに訪れる場合は、市内中心部に宿泊すると観光名所にアクセスしやすいです。

・アクセス
日本からソチへの直行便はなく、モスクワ経由で訪れることができます。モスクワからは飛行機で約2時間半です。国際空港から中心地の駅までは空港列車が走っています。

ソチはロシアの中でも比較的治安がよいとされる地域ですが、夜間の一人歩きは避けましょう。また、貴重品の管理には十分に注意しておく必要があります。特に人が多く集まる場所では、日中でもスリなどの軽犯罪が報告されているので注意しましょう。