パナマ - ダビッドについて

ダビッドは、パナマの最西端・キリキ州にある都市です。国内では3番目に大きな都市で、コスタリカの国境近くに位置しています。また、パンアメリカンハイウェイ沿いにあるため、交通の便で非常に便利です。パナマシティに並んで国内の交通に欠かせない都市で、各地へのバスが発着しているのも特徴でしょう。
コスタリカへのバスも頻繁に出ており、陸路での国境越えにも適しています。当然空港もあり、国内外のあらゆる都市へ繋がっています。便数はさほど多くありませんが、旅行の際には便利です。
経済的には農業や畜産業が盛んで、コスタリカの国境に近いことから、貿易の拠点にもなっています。一年を通して暖かな気候で、夏場は非常に暑くなります。しかし乾燥しているため、日陰に入るとさほど暑さを感じないでしょう。
コスタリカと言うとリゾート地で観光客も多いですが、ダビッドはさほど観光化した町ではありません。中心部に観光スポットは集結しており、コロニアル調の街並みは散歩にも適しています。また、サイクリングやハイキングとアクティビティを楽しめる場所も充実しており、自然を満喫したい人にもぴったりな場所でしょう。夜にはカジノなどのナイトスポットもあり、飽きることはありません。
ここからは、市内で有名な観光スポットを見ていきましょう。
・セルバンテス公園
町の中心にあり、主要観光スポットの1つがセルバンテス公園です。自然に溢れており真ん中には大きな噴水があります。よく整備されており、清潔感溢れる公園は散歩にもおすすめです。週末になると露店や屋台などが出され、地元の人たちで賑わっています。近くにはおしゃれなカフェもありますので、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
・サンホセ・デ・ダビッド教会
セルバンテス公園の近くにあるのが、サンホセ・デ・ダビッド教会です。公園と合わせてこちらの教会も観光スポットになっています。シンプルな教会ですが、内部では繊細な彫刻をご覧いただけます。週末になるとミサがおこなわれ多くの人が集まっています。特に日曜日の午前中は賑わっていますので、ゆっくり見たい方は平日の訪問がおすすめです。
・ホセ・デ・オバルディア博物館
横長な建物が印象的なホセ・デ・オバルディア博物館には、プレ・コロンビア時代の遺物が展示されています。博物館にはかつての大統領の名前がつけられています。ホセ・デ・オバルディアはコロンビアからの分離後、一般の人からの投票により選出された初めての大統領でした。よって国民からの支持も厚く、博物館の名前に使われています。お時間がある方は、博物館を訪れ歴史に触れてみてください。
・ボケテ
ボケテはコスタリカの国境からほど近い最西端にある小さな町で、カラデラ川側にあります。ボケテにはボルカンバルなどの火山があり、火山の上まで登れるツアーも展開しているんです。外国からの移民が多い町でもあり、ヨーロッパや北米人のコミュニティもあると言います。自然豊かで他の地域に比べて涼しく過ごしやすい気候なのも人気の秘密です。ぜひ町を散策してみてください。運が良ければハナグマなどの珍しい動物に出くわします。国内でも有数のジャズフェスティバルも毎年開催されており、毎年その時期になるとたくさんの人で賑わうと言います。
・タマンダ
赤道に近いことから1,000種近くの鳥や200種類以上の哺乳類、昆虫類、蝶などが楽しめるのがキリキ州なんです。8人ほどのツアーで、多種多様な生き物を観察できます。ここでしか出会えない色彩豊かな鳥が見られるとあって、観光客からも人気が高いツアーなんです。ぜひ自然に触れて、写真に収めてみてください。
ダビッドの治安は悪くありませんが、決して良くもありません。麻薬に関する事件や犯罪などが頻繁に起こっており、観光客に影響を与える可能性もあります。旅行で訪れる際は、スリとひったくりには十分注意しましょう。親切に話しかけてくる人には警戒心を持っておいた方が安心です。また、貴重品は極力持ち歩かず、現金も最小限にしておきましょう。
ホテルは、中心部や空港の近くにあります。清潔感のあるリーズナブルなホテルが多く、アクセス面でも問題ないでしょう。中には団体に適したホテル、空港まで送迎してくれるホテルもあると言います。海を見たい人は、ビーチに面したホテルがおすすめです。用途に合わせた希望のホテルが簡単に見つかるでしょう。