オランダ - アムステルダムについて

アムステルダムはオランダの北ホラント州にある基礎自治体であり、オランダが誇る最大の都市でもあります。オランダのみならずヨーロッパ全体で見ても有数の規模を持ちます。アムステルダムの気候に大きな影響を与えているのが北海から吹き付ける西風です。この西風の影響もあってケッペンの気候区分で海洋性気候に属しています。冬場になると内陸のヨーロッパ大陸側から東風や北東風が吹き付けます。その結果、降霜などがたびたび発生します。アムステルダムは三方を水に囲まれていることに加え、ヒートアイランド現象が起こるので高緯度でありながら夏は適度に暑くなります。近年では冬場でもこのヒートアイランド現象の影響が大きくなっていて、最低気温が零下5度を下回ることはほとんどありません。極端な高温や低温になることが少ないので、住みやすい気候となっています。ただし、降雨日数は1年間の3分の2ほどとなっており、日本よりも頻繁に雨が降ります。しかし、年間降水量が少なく、日本のように集中豪雨が発生することは稀です。アムステルダムでの雨は小雨であるケースが非常に多いです。冬季は曇りが多いですが、降雪はそれほどありません。アムステルダムのランドマークの1つとなっているのがオランダ東インド会社跡です。東インド会社は世界初の株式会社とされており、その痕跡がこの地に残されています。また、1648年に市庁舎として建てられた王宮もあります。この建築物は1810年にはホラント王国の王宮として使用されました。アムステルダム中央駅は交通の要衝であるだけでなく、建造物としての価値も非常に大きいです。その他にもムント塔や各教会など、ヨーロッパを象徴するような建築物が立ち並んでいます。アムステルダムの代表的な観光地となっているのがアムステルダム国立美術館です。ここは2014年にオランダで最も多くの方が訪れた美術館であり、その後も訪問客をどんどんと増やしています。アムステルダム国立美術館には8000点の美術品が展示されていて、背景にある歴史も知ることが出来ます。館内にはアジアコレクションのコーナーもあります。アンネ・フランクの家も多くの方が訪れている建物です。アンネ・フランクは世界的にも有名なアンネの日記の作者であり、この場所ではアンネ・フランクの生涯に関する常設展示が実施されています。アムステルダムにはゴッホ美術館もあります。ここはヴィンセント・ヴァン・ゴッホを始めとする代表的なオランダ人芸術家の作品が展示されています。ゴッホ美術館はアムステルダム市立近代美術館の近くにあり、両方の美術館に立ち寄るという方は非常に多いです。ゴッホ美術館はゲリット・リーベルトと黒川紀章によって設計されました。アムステルダムにはコンセルトヘボウという交響楽団の本拠地があります。ここではコンセルトヘボウが定期演奏などを実施しています。コンセルトヘボウは世界クラスの実力を持っており、ヨーロッパ中からこの交響楽団の演奏を聴くために人々が訪れます。その他にもハイネケンミュージックホールやジッゴ・ドームなどといったコンサートホールがあります。当日券が購入できるケースもあるので、観光客からの人気も高くなっています。アムステルダムの食品を味わいたいときにうってつけなのがアルバートカイプマーケットです。ここは屋外にある食品市場であり、アムステルダムならではのチーズや魚料理を味わうことが出来ます。土曜日にはオーガニック食品の市場が開かれます。子供連れの方からの人気スポットがナチュラアルティスマギストラです。ここはヨーロッパ本土において最も古い動物園の1つとなっています。屋外の飼育エリアだけでなく、水槽やプラネタリウムなどもあります。園内には27の記念碑が点在しており、歴史的にも高い価値を持っています。ナチュラアルティスマギストラの中にある施設の中でも特に人気なのがアムステルダム動物園博物館です。ここには詳しい動物の生態などが調べられる設備があります。雨なので屋外の飼育エリアが見られないときでも、この動物博物館には入ることがあります。ここで展示されているのはアムステルダム大学の特別コレクションの1つとなっており、この内容には最新の研究結果も反映されているのが特徴です。時期によってはイベントが開催されることもあるなど、一層楽しめる要素が用意されています。