朝鮮民主主義人民共和国 - 平壌(朝鮮民主主義人民共和国）について

平壌(朝鮮民主主義人民共和国）は朝鮮民主主義人民共和国の首都であり、同国内でも最大の都市として有名です。
日本人も知っている人は多く、どちらかというとマイナスイメージを持つ方が多いのも事実です。
朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）は社会主義国として知られ、この都市は政治経済の中心地として国をリードしています。
北朝鮮が社会主義国としての道を歩むにあたった経緯としては、世界大戦が大きな影響を与えています。
第二次大戦時に勃発した朝鮮戦争では、国境を接する韓国との争いが西側・東側諸国を巻き込む形となり、その際に経済的・軍事的な支援を行ったソ連（現ロシア）との関係を深めます。
文化的な影響も強く受けており、スターリン建築という様式を取り入れた都市構造は現在の平壌の町並みにも採用されており、社会主義国独自のり行政体制もソ連の影響が強くなっています。
北朝鮮というと、「独裁」や「ミサイル」というイメージや、隣国である韓国やアメリカ、そしてもちろん日本を含めた外交関係などから危険なイメージがあり、また国としても文化の発展が遅れており、田園風景が広がっている地域が多いですが、この都市に関してはかなり発展が進んでおり、高層マンションが並ぶ地域もあり、想像していたものとは違った光景が広がっています。
また食事に関しては冷麺が有名であり、蕎麦粉が使われているのが特徴。
日本人にも馴染みの深い食事を食べることもできます。
日本は北朝鮮と国交を正常化していないため、観光に関しては不可能なんじゃないかと思っている人も多いですが、実際には観光をすることは可能です。
ただし、他国を観光する場合とはことなり、かなり管理された形での観光を余儀なくされます。
まず、平壌観光を行うにあたっては事前に専門の旅行代理店を間に挟む必要があります。
日本から北朝鮮への直行便はなく、北京を経由して入国するというのが基本となっており、また入国審査に関しても非常に厳しく、その審査は数時間に及ぶ場合もあります。
観光スケジュールを自由に立てることもできず、旅の道中では常にガイドがつきっきりという状態であり、また気づかないところで監視されているということもあります。
以下、平壌での観光スポットについて解説します。

・主体（チュチェ）思想塔
市内のランドマーク的存在である主体（チュチェ）思想塔は、特に有名な観光スポットであり、観光ツアーでもほぼ間違いなく案内される場所です。
企業や個人からの寄付によって建設されたこの塔は、市内を一望することが可能となっています。
市内を観光するにあたっては写真撮影も厳しく制限されますが、この塔においてはそこまで厳しくなく、比較的自由に撮影を行うことが可能です。

・万寿台記念碑
思想塔についで、万寿台記念碑も有名な観光スポットであり、国家の指導者の銅像がそびえ立っています。
周辺には記念館もあり、過去の戦争の様子や、戦争で残った米軍機や船の残骸が展示されています。
レストランも周辺には多く、本場の冷麺を食べることも可能です。

・グムスサン記念宮殿
国家の過去の指導者である金日成（キム・イルソン）・金正日（キム・ジョンイル）の遺体が安置されているのがこの場所であり、北朝鮮国民の多くが畏敬の念を持って訪れます。
やはりこの場所も観光ツアーでは確実に訪れる場所であり、国家の象徴的場所ということでガイドも熱心に案内してくれます。
この場所に関しては写真撮影がかなり厳しく管理されており、内部の撮影をすることはできません。
外観はOKになっていますが、念の為確認をとってからにしましょう。

・凱旋門
凱旋門というと、フランスのパリというイメージが強いですが、この場所にも凱旋門が存在します。
本家の凱旋門もよりもサイズが大きく、金正日が戦地から凱旋したことを記念して建設された場所として、国内のランドマーク的存在でもあります。
写真撮影もかなり自由に許可されており、上に登ることも可能となっています。

次に、平壌で宿泊する際のおすすめエリアについて紹介します。

・平壌駅周辺
駅の周辺にはホテルも多く、移動を行う際にはここ付近がおすすめです。
平壌の中でも特にグレードが高いホテルとして、平壌高麗ホテルがあります。
このホテルは政府公認のホテルということもあり、観光客の多くが宿泊しています。
ホテル内部も非常に広く、部屋も非常に綺麗で大きい部屋が揃っています。
小泉元首相が北朝鮮を訪問した際にも利用されたホテルとして有名です。