メキシコ - ビヤエルモサについて

ビヤエルモサは、メキシコの南東部にあるタバスコ州の州都です。1596年にスペイン人によってグリハルバ川の沿岸に建てられました。1826年には村から市に格上げされ、アメリカ軍、フランス軍の占領を隔て、1916年に今の名前に戻されています。
州の中では最大の商工業地で、石油ビジネスの中心になっている街です。豊富な天然資源から、農業に適した街としても知られており、お米やタバコ、バナナや、サトウキビ、蒸留酒、製糖を始め、石けんや縫製工場なども有名です。
熱帯雨林気候に属しており、一年を通して湿度が多く、最高気温は40℃に届くこともあります。春には熱帯雨林ならではの植物も楽しめ、大通りは色とりどりな花でいっぱいになります。
美しいラグーンを始めとする自然も豊富で、ジャングルでは洞窟や滝などを見つけられるでしょう。マヤ遺跡も多く残っており、洞窟を散策するツアーも人気です。熱帯雨林の気候ならではの生き物に出会えることもあり、癒されること間違いありません。
ここからは市内でおすすめの観光スポットを見ていきましょう。
・アルマス広場
市街の中心部にあるのがアルマス広場です。広場には白い大きな教会があり、街のシンボルとも言えるでしょう。この辺りは「ソナルス」と呼ばれる繁華街で、ファーストフード店もたくさんあります。レストランや銀行、カフェなど観光客だけでなく地元民が集う広場でもあるんです。待ち合わせに使われることも多く、たくさんの人で賑わっています。
・ラベンダ遺跡公園
観光の目玉と言えば、やはりラベンダ遺跡公園は欠かせないでしょう。ここでは、オルメカ文化発祥の巨大な彫刻が保管されています。写真等でよく見かける石像・石碑が見られるのがこちらの公園です。その数なんと33個もあると言います。レストランの前にも大きな石像が飾られているので、驚かれる方もいるでしょう。また、自然豊かな公園内では珍しい生き物に出くわす可能性もあります。歴史が刻まれた石碑や祭壇、ジャガーなどをモチーフにした彫刻など、見ごたえ満載の公園です。
・ラグーナ・デ・ラス・イルシオネス
幻想のラグーンという意味のラグーナ・デ・ラス・イルシオネスは、ガリード・カナバル公園にあるラグーンです。ラグーン沿いには遊歩道があり、そこを歩いて行くと博物館に到着します。途中には橋があり、そこで立ち止まって見える景色が絶品なんです。穏やかな空気を感じられる景色は高い癒し効果があります。また博物館では、700点近くのスペイン征服以前の考古遺物が保管されています。
・ユムカ自然保護区
アメリカ、アフリカの動物や植物を堪能できる施設です。ガイド付きのツアーだと、保護区内にあるさまざまな植物や動物の名前を知り、特徴や興味深いエピソードなども聞けるでしょう。写真を撮りながら放し飼いになってる動物たちを見て回れます。動物たちは意外に人間に慣れており、可愛らしい仕草を見せてくれる動物も居るでしょう。ランの庭園にも注目してみてください。
・コマルカルコ遺跡
市内から車で1時間半ほど行ったところにあるのがコマルカルコ遺跡です。ここより西ではマヤ文明の遺跡が見つかっていないため、ここが最西のマヤ遺跡と言えます。この遺跡の特徴は、日干し煉瓦を使っていることです。赤レンガが印象的で一風変わった遺跡の印象を与えます。なぜ赤レンガを使ったのかと言うと、付近で石が取れなかったからだと言います。そのお陰で目立つ外観が保たれているのです。
・カカオ農園
コマルカルコ遺跡と一緒に訪れたいのがカカオ農園です。ここではカカオの栽培の秘密や重要性などについて学べます。もちろんカカオの実を味見したり、作ってる過程の段階ごとに試食だって楽しめます。カカオだけでなく、コショウやオレンジ、セイバや杉なども鑑賞でき、多くの観光客に人気です。また、チョコレートの製造にも挑め、チョコレート好きもそうでない方も満足すること間違いありません。
ビヤエルモサは、他の危険地区に比べると治安がさほど悪い訳ではありませんが、現地の人によると治安が良いとも言い切れないと言います。特に多いのが誘拐で、他にもスリや置き引きなどの被害も相次いでいます。大通りを通り、荷物を最小にするなどして事件から身を守ることが大事です。
ホテルはソナルスに集中しています。この辺りは夜も賑わっており、警察の監視もあるので安心して出歩けます。街から外れた場所よりは移動の面でも、治安の面でも安心できるでしょう。比較的安いホテルも多いので、チェックしてみてください。