メキシコ - トレオンについて

トレオンはメキシコ高原の中北部、コアウイラ州南西部に位置する都市で、人口58万人です。19世紀末に開発が始められた比較的歴史の新しい都市でもあります。灌漑作業を行われたため、農産物の集散地としての重要な役割を担っています。また近くに鉱山もあり、工業も盛んな都市です。公用語はスペイン語、通貨はペソです。北西5キロという近さにゴメスパラシオがあり、トレオンと並んで地域の中心都市になっています。
・サッカースタジアム
「Territrio Santos Modelo」という大きなサッカースタジアムがあります。このスタジアムの大スポンサーが有名なコロナビールであり、コロナビール片手にサッカー観戦する観光客もとても多いです。座り心地の良いシートで、サッカー観戦で疲れてしまうこともないように工夫がされています。サッカークラブ「サントス・ラグナ」の拠点でもあり、メキシコ1部リーグで優秀な成績を収めていて、地元の人々から愛されているチームです。トレアンといえば、というほどの定番で外せない観光スポットです。
・大きなキリストの像
「Christ of the Noas」という両手を広げる大きなキリストの像が丘の上にあります。青空に大きく両手を広げる姿は迫力を感じさせます。カトリック教徒の多いメキシコでとても愛されているキリスト像です。高台の上にあるので景色も素晴らしく、トレオンの街が一望できるでしょう。夜景も美しく輝きロマンティックであり、若者たちの定番デートスポットとしても活用されています。
・涼むことができるスポット
「Alameda Zaragoza」という公園があります。暑いメキシコですが公園内の中央に噴水が設置されており樹々がたくさん植えられ、木陰で涼むことができるでしょう。タコスを販売していて、ベンチに座り涼みながら食べることもできます。さらに子供むけの遊具や乗り物が設置されていて、地元の子供たちの遊ぶ姿も見ることができるでしょう。観光客だけでなく地元の人々の憩いの場でもあります。
定期的に民芸品フェアやフードフェアなどのイベントが多い公園なので、涼むついでに楽しむこともできるでしょう。
・美術館で学ぶ
「Museo Arocena」という美術館があります。モダン建築物で街で一際目立つ建物です。難しく感じてしまう歴史ですが、この美術館はコンパクトにまとめてあり、楽しみながら歴史を学ぶことができます。効率よくトレオンの街のことを知ることが出来るうえに、芸術も楽しむこともできます。芸術をひきたてるために壁の色や照明も工夫されています。歴史を楽しくわかりやすく学んだあとに観光すると、またその観光地の見る目や考え方が変わって見えてくるでしょう。
・地下トンネル
地下に昔使われていたトンネルがあります。「Canal de la perla」といい地下運河の跡でもあり、産業都市であることを実感できます。市の紋章に運河と鉄道と橋そして山と太陽がデザインされています。鉱山で採掘された鉱石を運んでいたりしたのがこの地下トンネルです。銀、銅、亜鉛、鉛もの鉱山が近隣にあったためにこの都市は工業が盛んになっていったのです。多くの出入り口から入ることができますが、メインゲートはアルマス広場に位置します。
・気候
気温が8℃から36℃と、とても寒暖差が激しい都市であり、観光で訪れるのならば5月中旬から7月中旬がおすすめです。半分砂漠地帯でもあるので気温差がとてもあるので注意しましょう。
・歴史と産業都市
半砂漠地帯と植民地時代に建てられた建築物がたくさんあり、不思議な雰囲気を感じることのできる都市です。産業都市でもありながら歴史的な建築物の調和を見られるのが特徴です。
・グルメ
ステーキや甘い豚肉の「タマーレス」(トウモロコシをすりつぶしラードで合わせこねた生地の中に豚肉を入れ葉に包み蒸し焼きしたもの)、リュウゼツランのお酒「プルケ」などを楽しむことができます。

産業都市や工業都市としてもイメージの強いトレオンですが、ロマンティックな夜景も楽しむこともできるのがおすすめです。19世紀末に開発が始まったまだ新しい都市でもあるために、どんどんと今でも発展している最中の町として楽しむことができるでしょう。治安の不安も昼間ならば比較的安心できますが、夜間の無用な外出は控えた方が安全です。これからも発展していく都市を楽しんでください。