メキシコ - プエブラについて

プエブラは、プエブラ州の基礎自治体で、州都でもあります。正式名称はプエブラ・デ・サラゴサです。メキシコ・シティからは東南東に110kmほど離れたところにあり、車で2時間ほどで到着します。首都からのアクセスが便利なため、多くの観光客が訪れている人気の街です。
大都市でありながら、その名前にふさわしい田舎の空気感があります。タイル張りの可愛らしい建造物に囲まれた街は多くの女性の心を掴んでおり、女子旅にも人気が高いんです。写真映えしそうな雑貨やさんや陶器、もちろんグルメも楽しめます。国際空港もあり、人気の観光スポット・カンクンからのアクセスに便利なのも魅力の1つでしょう。
16世紀からスペイン人によって設立・発展を遂げ、メキシコ・シティとベラクルスを繋ぐ重要な街として栄えてきました。碁盤の目をした中心部の道はしっかり計画的に作られており、迷子になりにくい観光しやすい街です。古い歴史がしっかり根付いており、世界遺産に指定されているコロニアル調の建造物もたくさん保存されています。
また、プエブラは別名「天使の街」と呼ばれています。その名前の由来には諸説ありますが、鐘楼にまつわる話に一番信憑性があります。話の内容は、鐘楼を作ったが大きすぎて吊るし方が分からず地面に置いたまま一晩を過ごしましたが、翌朝には村人が鐘の音で目覚めたというものです。夜の間に天使が鐘を持ち上げて吊るしたと言い伝えられており、カテドラルではたくさんの天使のモチーフがご覧いただけます。
そんなプエブラの魅力を感じさせる代表的な観光スポットを見ていきましょう。
・プエブラ大聖堂
世界遺産歴史地区で欠かせない観光スポットと言えばこちらのカテドラルでしょう。2つの尖塔に大きな鐘楼を持つ教会の塔の高さはなんと70mもあります。さらに鐘楼の重さは8トン以上だと言います。その重圧感のある風貌は一度見ると忘れられません。また夜になるとロマンティックなプロジェクションマッピングも楽しめる日もあります。歴史との融合が醸し出す不思議な世界観を堪能してみてください。
・砂糖菓子の家
可愛らしい名前が付いた建物は、18世紀に迎賓館として建てられた物です。レンガと白のタイルのコントラストが美しく、その組み合わせがまるで砂糖菓子のように見えることからこの名前がつけられています。外観だけでなく、内装も見事なまでに繊細で美しいんです。特に最上階にある客室の華やかさは一見の価値があります。
・エル・パリアン市場
ぜひチェックして欲しいのがタベルナ焼きなんです。元々はスペインから持ち込まれた焼きものですが、現在は名産物になっており多くの方がお土産に買っていかれます。エル・パリアン市場では陶器がたくさん売られており、お気に入りが見つかること間違いありません。そのカラフルな柄は見ているだけでも癒し効果があります。
・パラフォシアナ図書館
パラフォシアナ図書館は、アメリカ大陸で一番始めにできた最古の図書館です。現在は本の貸し出しはしておらず、博物館となっています。貴重な書籍の数々はここでしか見られないものばかりです。2005年にはユネスコ「世界の記憶」にも登録されており、観光客からも人気が高いスポットです。
・ソカロ
街の中心にある広場と言えば、こちらのソカロでしょう。観光する際の拠点にもなりますし、いつ行っても人で賑わっています。広場の周りにはおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、食事やお茶を楽しむにもぴったりな場所です。夜にはライトアップも楽しめるので、夜の散歩がてらお出かけしてみるのもいいものです。
プエブラの治安はメキシコ・シティほどではありませんが、やはり最低限の警戒心は持っておいた方がよいでしょう。特にスリや置き引き、ひったくりなどの事件は日常茶飯事ですので、盗まれそうな電化製品は持ち歩かないようにするのが一番です。バックは極力小さめの物を前に抱えるようにし、スリなどから守るようにしましょう。
ホテルでおすすめの地区はソカロの周辺です。高級ホテルはもちろんですが、比較的お安い宿もたくさんあり、清潔感のあるホテルが見つかるでしょう。解放感がありながらも、セキュリティ万全のホテルがおすすめです。少し贅沢を味わいたいなら、中心部にあるタイムスリップできるようなコロニアル調のホテルもあります。ソカロ付近のホテルだと、夜の観光にも安心ですし、郊外へのアクセスにも便利です。