メキシコ - オアハカについて

オアハカ（メキシコ）は、メキシコ南部にあるオアハカ州の首都で、オアハカ最大の都市です。標高は1,550メートルあり、南シエラマドレ山脈に位置しています。7月に行われるゲラゲッツァ祭や、映画の舞台にもなった死者の日のお祭りで世界的にも知られている街です。カラフルで可愛い街並みは多くの観光客を虜にし、日本でも近年注目されつつあります。
オアハカ州は先住民の割合が高いことでも有名です。先住民の割合は実に40%、メキシコ全土で見ると15%に値するんです。街の周辺にも先住民のコミュニティがたくさんあり、週末になると市場に集っています。先住民の服装やその生活スタイルを鑑賞するのも、観光の見どころでしょう。
オアハカは、900年頃のモンテ・アルバン衰退とともに、1300年頃にかけて分立を始めます。そのころ勢いがあったのが、ミシュテカ族とサポテカ族でした。彼らの影響力は非常に大きく、1436年にアステカ人が侵入した後も、その勢力は留まらなかったと言います。その後は、スペイン人に占領され、「ヌエバ＝アンテケラ」という名前でスペインの植民地となり、カルロス1世の時代には「アンケラ＝デ=グアハカ」と名前を変えます。そこからは王が直接管轄する都市になりました。よって、今でもコロニアル時代の面影が残っており、美しい建造物は観光客を魅了します。
気候は年間を通して穏やかで比較的過ごしやすい街です。雨季・乾季に分かれており、雨季では大雨に見舞われることも多いでしょう。一年を通して寒い時期でも5℃以下まで下がることはなく、暑い日でも34℃を越えるほどの日はほとんどありません。観光にも適しており、大通りでは常にイベントが行われています。先住民の衣装を身にまとった人たちがダンスやパレートをおこない、一年中いつ行っても陽気な空気が楽しめるでしょう。
また、伸びるチーズやモレなどの郷土料理も多く、ここでしか楽しめないグルメも観光に欠かせません。国内でも有数の植物を始めとする自然を楽しめる街でもあります。大きなサボテンが鑑賞できるサボテン園や石の滝、幻想的な木など見るものすべてが刺激を与えてくれます。
・モンテアルバン遺跡
紀元前500年、サポテカ族によって建設され、現在では中央アメリカで最も古い遺跡として知られています。市街から約10キロほど離れたところにあり、見事なピラミッドや石碑などが楽しめます。博物館内には、装飾品や「踊る人」の石碑も保管されており、こちらだけでも見る価値あり。またピラミッドの上からの景色も絶品ですので、ぜひチェックしてみてください。
・サント・ドミンゴ教会
サント・ドミンゴ教会は、1575年頃から建設を開始し、約2世紀に渡って建造された世界遺産です。バロック様式の見事な外観ですが、見どころは外観だけではありません。内部の繊細な木彫りの装飾や金箔に目を奪われる人も多いと言います。修道院は現在博物館として使われており、ここでも現地の文化を勉強できます。
・ベニート・フアレス市場
地元民の台所として知られているベニート・フアレス市場は、野菜や果物などの食料品だけでなく、日用品も扱ってる活気溢れる市場です。もちろんお土産品もたくさん売られており、安価の雑貨などを揃えるのにぴったりです。見て回るだけでも、行き交う人々の会話やカラフルな食料品等を楽しめます。試食しながらお土産を決めるのもいいものです。
・ソカロ
観光スポットに欠かせない場所と言えばソカロでしょう。中央広場とその付近を差しており、どの時間に行っても人で賑わっています。オープンテラスのカフェや路上ミュージシャンやパフォーマー、露店も多く出ています。観光の拠点となる場所ですので、まずはソカロの場所をチェックしておくと安心です。
・民族植物園
サント・ドミンゴ寺院の横にあり、ここでは5トン以上もある大きなサボテンをご覧いただけます。他にも珍しい植物がたくさん展示しており、なんと100種類以上もあると言います。壮大な景色を楽しみながら植物を鑑賞してみましょう。
オアハカは治安が非常に良い街ですが、スリや置き引き、夜の1人歩きには十分気を付ける必要があります。宿泊におすすめの地区は中心地のソカロ付近です。この辺りには高級ホテルを始めリーズナブルなホテルもたくさんあり、立地面でも安心です。レストランやバーも近くにあるので、食事の面でも困ることがないでしょう。