メキシコ - メリダについて

メリダは、メキシコ・ユカタン州の州都で南東部に位置しています。ユカタン半島には、カンクンを始めとする主要観光スポットが集結しており、リゾート地やマヤ遺跡に注目が集まりますが、実はメリダという大都市も存在しているんです。場所は、カンクンから車で3時間ほど離れたところで、ここを拠点に数々の観光スポットを回る人も多いと言います。
メリダは、1542年スペイン人の入植により都市が開かれています。メキシコ侵略のために拠点となったのがこの街で、今でもコロニアル時代の面影が色濃く残っています。当時、歴史地区がスペイン人の拠点となっていましたが、その人数は圧倒的に少なく、先住民に警戒しながら暮らしていました。その頃の暮らしは、美術品や建造物でご覧いただけます。
メインストリートにはピンク色などのカラフルな建物が多く、夜のライトアップによってさらにロマンティックな風貌に変化します。ヨーロッパ調の街並みにマッチする観光用の馬車もあり、街を散策するのにぴったりです。ここからは、おすすめの観光スポットを見ていきましょう。
・ソカロ
やはり街の中心となる広場はソカロです。旅の拠点にもなりますし、待ち合わせや目印にもピッタリな場所です。ここには街のサインとマヤモチーフのモニュメントがあります。写真映えするスポットですので、ぜひ見つけたら写真を撮ってみてください。また、広場にはカップルベンチが設置されており、座るだけで向い合せになれ、距離を詰めたいカップルにおすすめです。
・カテドラル
ソカロの隣にそびえたっているのが街のシンボルとも言えるカテドラルです。こちらの教会はユカタン半島で一番大きく、シンプルですが独自の存在感を放っています。礼拝堂には円柱の柱がずっしりと建っており、静寂な雰囲気にマッチしています。繊細なカテドラルの紋章にも注目してみてください。
・州庁舎
こちらもソカロに面したところにあり、観光スポットの1つです。建物自体はシンプルですが、ここで注目して欲しいのは壁画なんです。独立戦争にまつわる絵が多いため、残虐な描写もありますが、歴史を学ぶにはぴったりと言えます。2階からはカテドラルもご覧いただけ、街全体を見渡すのにもおすすめの場所です。
・モンテホの家
モンテホの家は、ソカロの奥にあるユカタンを征服したスペイン人・モンテホが全財産つぎ込んで立てた豪邸です。1549年の建てられ、市内最古の建造物として知られています。装飾や庭園にもこだわっており、入口にはスペイン人が征服していた時代を思い起こさせる、先住民を踏みつけた彫刻もあります。他にもジャガーの毛皮を羽織った征服者の彫刻など、歴史を感じさせるモチーフを堪能できるでしょう。現在は銀行として使用されています。
・ルーカス・デ・ガルベス市場
市民たちが集う台所と言えば、ルーカス・デ・ガルベス市場です。ユカタン半島内で採れた新鮮な野菜や果物、香辛料や加工食品などありとあらゆる食品が販売されています。もちろん、日用品や雑貨類も豊富です。お土産探しにもぴったりな場所でしょう。
・ユカタン現代美術館MACY
ソカロの東側にある美術館で、主に市内出身の彫刻家や画家の作品を展示しています。新しい画家や彫刻家との出会いもあり、定期的に作品を入れ替えてるためいつ訪れても新鮮さがあります。外観も雰囲気があり、近代アートに触れてみたい方におすすめです。
・ウシュマル遺跡
近郊ではウシュマル遺跡がおすすめです。マヤ遺跡のピラミッドは若干丸みを帯びており、曲線で珍しい形をしているのが特徴的でしょう。高さはなんと38mもあり、「魔法のピラミッド」とも呼ばれています。小人が一晩で作り上げたという言い伝えからこの名前がついているんです。内部の4つの神殿も見どころになっています。
メリダはメキシコで一番治安が良い場所と言われています。そもそもユカタン州自体、治安がいい州と言われており、その州都も例外ではないのです。とは言え、人通りの少ない路地裏や女性の一人歩きには十分気を付けましょう。
ホテルは、ソカロ付近の中心部に集まっています。高級ホテルはもちろんですが、リーズナブルなホテルでも清潔感があり、ゆっくりとした時間を過ごせます。パステル調の可愛らしい外観のホテルもたくさんあり、宿泊施設に困ることはありません。中心部にはレストランやバーも充実しておりグルメも楽しめるでしょう。