メキシコ - グアダラハラについて

グアダラハラはハリスコ州の州都で、メキシコ第二の都市として知られています。中部に位置しており、テキーラやマリアッチなど伝統的なメキシコ文化の発祥の地でもあります。大都市ではありますが、スペイン植民地時代の面影が根強く残っており、その美しい街並みから「西部の真珠」と親しまれてる街です。
気候は比較的穏やかで、日本の春の陽気が続くとされてきましたが、最近は都市化が進み特に夏場の暑さが以前よりも厳しくなっています。あまり風がありませんが、乾燥しているため木陰に行けば涼しさを感じられるのも特徴でしょう。
16世紀後半からはキリスト教布教のため多くの教会が建てられました。街の中心部は碁盤の目のような形で道が展開しており、装飾豊かなたくさんの教会もご覧いただけます。また、世界遺産に登録されている「オスピシオ・カバーニャス」もあり、歴史と文化が語り継がれてるのがよくわかります。
メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」が盛んな街としても有名です。首都のメキシコ・シティの次に大きな会場があり、毎週試合がおこなわれています。ここからはぜひ押さえておきたい観光スポットを見ていきましょう。
・アルマス広場
街の中心にあり、観光する際には目印にもなるのがこちらのアルマス広場です。広場に面して大聖堂と州庁舎があり、いつもたくさんの人で賑わっています。真ん中にはキオスコがあり、ここで暮らす人たちの日常をご覧いただけます。グアダラハラの典型的な風景を見たいなら、アルマス広場にぜひ出かけてみてください。
・ハリスコ州庁舎
先ほど紹介したアルマス広場の中で一際目立つのがハリスコ州庁舎です。威厳を感じさせるどっしりと重みのある外観を見るだけでも価値がありますが、実は中も無料で見学できるんです。ぜひ中に入って壁画に注目してみてください。「戦うイダルゴ神父」と呼ばれる、オロスコの壁画は圧倒的な存在感があり一見の価値があります。
・オスピシオ・カバーニャス
こちらは世界遺産に指定されている病院や孤児院が入った複合施設です。現在は病院としてでなく、文化会館として使用されています。こちらの施設でもオロスコの壁画をご覧いただけます。特に有名なのが「炎の人」と呼ばれる天井に描かれた作品です。引きこまれるような魅力があり、その圧倒的な存在感から目が離せなくなるでしょう。
・グアダラハラ大聖堂
アルマス広場に面したところにある代表的な観光スポットの1つです。1561年に建築がはじまった市内で最も古い教会として知られています。さまざまな建築スタイルが採用されており、角度ごとに違った顔を見せてくれるのが特徴でしょう。内部の装飾も美しいので、ぜひじっくりご覧ください。
・リベルタ市場
とても大きな市場で、3階まで商品がずらっと並んでいます。その店舗数は3,000以上と言いますから、見て回るだけでも楽しめること間違いありません。地元の人たちの台所として知られており、野菜や果物、日用雑貨、何でも揃います。もちろん食堂もあるので、小腹が空いたら食事を楽しむのもおすすめです。
・トラケパケ
近郊には焼きもので有名な村がいくつかあります。トラケパケはガラス工芸の村で、その繊細な工芸品は国内外から多くの人が買い付けに行くほどだと言います。もちろん、お土産に買っていく人も多いんです。また、トラケパケはそのカラフルな街並みが話題になり、写真映えする街として観光客が急増している場所でもあります。木・日曜日に陶芸市が開催されているので、その時期に行くのがおすすめです。
グアダラハラの中心部や観光スポット界隈の治安は問題ありません。なぜなら警察がしっかり監視してくれているからです。ただし中心部から少し離れてしまうと警察の目はありませんので、警戒心を持って行動する必要があります。アルマス広場付近には多くの警察がいるので、強盗などの危険も少ないでしょう。
特に夜の1人歩きや、路地などの薄暗い場所は危険です。荷物も最小限にまとめ、高価な装飾品などは控えておきましょう。
ホテルでおすすめの場所は、やはり観光スポットから徒歩圏内にある場所です。特に警察の目があるアルマス広場付近のホテルだと安心でしょう。この辺りには高級ホテルを始め、リーズナブルなホテルもたくさんあります。マリアッチが楽しめるレストランが入ったホテルもありますので、ぜひ伝統と文化に触れて楽しんでみてください。