メキシコ - アグアスカリエンテスについて

アグアスカリエンテスはスペイン語で「熱い水＝温泉」を意味し、名前の通り、街には温泉があります。場所はメキシコの中西部あたりで、標高約1900メートルの高地です。郊外には温泉のほかに広大な農場などがあり、中心部にはスペイン統治時代の面影が残るコロニアル調の建物があり、古い街並みを楽しむことができます。

1575年10月22日に建設されましたが、その後産業や商業地帯として急成長を続けています。日経企業も多く進出しているため、この街で生活している日本人も多く、街の料理店には日本語のメニューが用意されていたり、日本料理店があったりと、日本人にとって馴染みやすい環境になっています。

毎年4月中旬から5月に掛けておこなわれるサン・マルコス祭りはメキシコ国内でも有数の規模を誇り、国内外から多くの観光客が訪れます。この期間中は街中に音楽が響き渡り、さまざまなイベントも開催され大いに賑わいます。

アグアスカリエンテスの市内はパトリア広場を中心には、カラドル(大聖堂)や政府宮殿などの歴史的建造物や博物館・美術館がたくさんあります。周辺を散策しながら建物の美しさや歴史を感じてみてはいかがでしょうか。ここからはアグアスカリエンテスで特におすすめの観光スポットを紹介していきます。

・パトリア広場
パトリア広場は市街地の中心にあり、カテドラルやモレロス劇場などの美しい歴史的建造物が隣接しています。広場にはシンボルとなる石柱があり、その先端にはメキシコの建国神話に由来するヘビを咥えたワシの像が乗っていて、力強く羽を広げています。普段は人々の憩いの場となっていて、祝祭日にはいろいろな催し物が開催されます。

・カテドラル
パトリア広場の西側にあり、左右対称に天高く伸びる塔が象徴的な三重構造の建物です。スペインのバロック様式を取り入れたデザインで、1738年に完成しました。聖堂内は白い大理石で統一され天井や柱には美しい金細工が施されています。

・サン・マルコス庭園
世界的にも有名なサン・マルコス祭りが開催される庭園です。庭園内には南国の植物や個性的な銅像が数多くあり、市民の憩いの場になっています。さらに夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気に変わるため、昼間とは違った魅力が味わえます。庭園があるサン・マルコス地区は歴史ある古い町並みで、闘牛場や寺院もあるため散策するだけでも楽しい場所です。

・死の博物館
メキシコでは祖先のガイコツを身近に飾ったり、「死者の日」と呼ばれる祭日があったりと独特な生死感を持っています。ガイコツは生と死の象徴とされていて、こちらの博物館では死を象徴する絵画やガイコツをモチーフとした民芸品が展示されています。「死の博物館」という怖い名前が付いていますが、メキシコではガイコツに怖いイメージや暗いイメージは持っていないため、博物館に展示されているガイコツもカラフルで陽気なものが多いです。

・オホカリエンテ
アグアスカリエンテスの名の由来にもなった温泉が湧くアラメダ地区にある公共の温泉施設です。施設の中には大小さまざまな完全個室タイプの温泉が並んでいて、それぞれ貸し切りで使用できるため、ゆっくりと温泉を堪能できます。温泉の大きさに合わせて8段階の価格設定がある上、子ども用の浅い温泉もあるため、子ども連れでも安心して楽しめます。個室はメキシコらしい色彩のタイル張りになっていて、個室によってデザインが異なります。

アグアスカリエンテスは日本人が多く住んでいる街で、治安改善にも力を入れているためメキシコの中でも安心して観光できる街です。しかしスリなどの軽犯罪がまったくないわけではないため、暗くなってからむやみに探索しないなど、適度な警戒心を持って旅を楽しみましょう。

アグアスカリエンテスのホテルはサン・マルコス庭園や博物館などが集まっている街の中心に集まっているため、観光にとても便利です。リーズナブルな3つ星ホテルから高級な5つ星ホテルまであるため、予算や旅行のプランに合わせて選択できます。Wi-Fi利用可能なホテルも多くあります。

アグアスカリエンテはパトリア広場を中心に観光する場所がまとまっている上に、歴史が古くてたくさんの歴史的建造物が残っている美しい街です。日本人も多く滞在していて、治安も悪くないため、気軽に観光を楽しむことができます。自分が観光客であることを念頭に置き、警戒心を忘れずに観光を楽しめば、素敵な思い出がたくさんできる旅になるはずです。