ドミニカ共和国 - サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロスについて

サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス（サンチャゴ）は、年間を通じて熱帯気候なのが特徴的です。一年のうち夏の期間が非常に長く、気温は30度以上の日が続くことが多いです。直射日光もかなり強いことから、外出する際は帽子や日傘などの紫外線対策が必須といえます。また、冬の時期はかなり短く、気温もそれほど下がる事はありません。晴れの日が続き快適に過ごせることから、コートなどの防寒着は必要ありません。
サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス（サンチャゴ）の有名なランドマークを挙げると、セントロ・レオンがあります。このセントロ・レオンとは、ドミニカ共和国の最大の財閥であるレオン・ヒメネスグループによって建てられた有名な博物館のことです。レオン財閥が多額の資金を投入して建築したということもあり、博物館はかなり近代的でモダンな雰囲気です。お洒落な造りであることから、博物館の前で記念撮影をする観光客がたくさん見られます。
博物館では、主にドミニカの文化を中心にアーティストや歴史、生活様式などが紹介されています。さらに、ドミニカや近隣のラテンアメリカ諸国の絵画や写真などのコレクションも観賞できるのが魅力です。なかでも最大の見所は、ドミニカ共和国があるイスパニョーラ島でかつて生活していたタイノ族の日用品や生活様式を再現した展示です。細々とした部分までチェックできるので、見ごたえがあります。その他にも、コンサートやワークショップなどのイベントも不定期に開催されているので、大人から子供まで楽しい時間を過ごすことが可能です。さらに、小物やアクセサリーなどを販売している土産物店もあります。したがって、日本で待っている家族や友人へのお土産を購入するのにうってつけのスポットです。
もう一つのサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス（サンチャゴ）のランドマーク的なスポットというと、オーロラシガー工場があります。このオーロラシガー工場というのは、1903年に設立されたドミニカ共和国で最も古い葉巻工場のことです。そもそもドミニカ共和国は、世界的にもタバコの葉の生産地として有名です。しかも、ドミニカ産の葉巻は品質が非常に高く、美味しいと認識されています。国内では様々な品種の葉巻が生産されていますが、中でも世界的に高い評価を受けているのが「オーロラ」という老舗ブランドの商品です。このブランドの経営主体は、セントロ・レオンを所有しているレオン・ヒメネスグループの会社のひとつです。オーロラシガー工場でオーロラの葉巻は製造されていて、観光客は実際に葉巻が作られていく過程を見学することができます。すべての葉巻は手作業で製造されているので、葉巻の製造過程を見ていると感心する観光客は少なくありません。工場ではオーロラブランドの葉巻をお土産として購入できるので、煙草に関心がある人に最適な名所です。
サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス（サンチャゴ）の観光でおすすめの地域というと、ドゥアルテ公園の周辺が挙げられます。実は、ドゥアルテ公園の周辺には昔のサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロスの独裁者の邸宅、かつて使われていた市役所の建物などがあります。したがって、公園周辺をゆっくりと散策しながら名所を眺めることが可能です。さらに、公園の南側にはサンティアゴ大聖堂という観光名所もあります。サンティアゴ大聖堂は植民地時代に教会として使われていたのですが、1842年の大地震の際に崩壊したという歴史があります。再び大聖堂が造られることになったのですが、その道のりは長く険しいものでした。本格的な建設が始まったのは1868年でしたが、内戦や資金難の影響によって何度も何度も建設が頓挫してしまったのです。結局、建設が始まってから27年近くしてやっと完成しました。大聖堂の内部はゴシック様式とネオクラシック様式が組み合わさり、とても美しいと観光客から評判になっています。また、ドミニカのアーティストによって作成されたステンドグラスや絵などが内部に飾られていて、見ごたえがあります。さらには、大聖堂の正面にあるブロンズの扉には寓話をモチーフにした彫刻が精巧に施されているのも特徴的です。細々とした意匠は一見の価値があります。サンティアゴ大聖堂に訪れると神聖な雰囲気に浸ることができるので、ゆっくりとした時間を過ごしたい方にうってつけのスポットです。