ケニア - モンバサについて

モンバサはアフリカのケニアにある都市で、南東のモンバサ島に位置しています。東アフリカの交易の拠点として、主にアラブ人との貿易が盛んな地域であり、伝統的にイスラム教徒が多く住んでいる街です。大航海時代が訪れて以来、現地の勢力からポルトガル、オマーン、そしてイギリスと次々に統治者を変えてきた歴史があり、最終的に現在のケニア共和国として独立しました。国内では第二の人口を持つ港湾都市であり、石油などの輸入港として、そしてクルーズ客船を迎える港としても知られています。気候は熱帯気候であり、1年間を通してかなり暑く降水量が少ないのが特徴です。4月から5月にかけては雨期となり比較的降雨がありますが、それ以外は概ね乾燥しています。モンバサには美しいビーチなど大自然があるため、主要な産業はそれらを活かした観光業です。モンバサの市街地の近くにあるハーラー公園などはその代表格だと言って良いでしょう。元々採石場であった場所を公園に改修したもので、非常に広大な園内には木々が生い茂り、川や池など自然を感じられる場所となっています。動物園が併設されていることもあり、運が良ければカバやバッファロー、それにキリンなどの餌やりを見ることができるでしょう。市内からすぐに来られる便利な場所ですので、地元の家族連れなどでも賑わう場所です。モンバサに何日か滞在するのであれば、平日の方が空いていてゆっくり見学できます。モンバサの歴史を最も感じられるスポットといえば、フォート・ジーザスもおすすめの場所のひとつです。1593年にポルトガルが東アフリカ支配を強固なものにするために建設したこの砦ですが、1900年代半ばにその役割を終え、現在では博物館として利用されています。モンバサの歴史的な資料が数多く収蔵されており、歴史に興味のある方なら非常に楽しめる場所です。より詳細な説明を聞きたい場合には、観光ガイドを雇うと良いでしょう。ケニアはスワヒリ語と英語が両方とも公用語なので、英語を喋れるガイドの方がおすすめです。モンバサの中心地にそびえ立つシンボルとして有名な、タスクスも見逃せない場所の一つとなります。世界有数の象の生息地であるケニアをイメージし、作られたこのモニュメントは象牙の形をしたアーチであり、その昔イギリス女王のエリザベス2世がモンバサを訪問した際に記念として作られました。現在でも地元の方に愛されている名所で、ケニアの紙幣としても採用されているほどです。モンバサのあるケニアは、象やキリンなどサバンナの動物のイメージが強いですが、マンバ・ビレッジのような爬虫類のテーマパークもあります。園内には数多くのワニがおり、普段見られないような距離で観察することが可能です。可愛らしい小さいワニたちの展示もあるため、家族連れにも人気のスポットとなっています。アフリカ原産の珍しい爬虫類の飼育もしているため、動物好きなら外せないスポットと言えるでしょう。動物や雄大な自然などを鑑賞する他に、モンバサにはカジノがありギャンブルを楽しむこともできます。ゴールデンキーカジノはモンバサで最も有名なカジノであり、ルーレットやポーカー、スロットマシンなど基本的なゲームが揃っているのです。日本では楽しめない遊びですので、モンバサに来た際には初心者のかたも思い切って楽しんでみると良いでしょう。ゲームのルールが複雑だと感じたら、なるべく簡単なルーレットがおすすめです。大きく勝つことができれば良い旅の思い出になるでしょう。街歩きを楽しみたいのであれば、先ほどのフォート・ジーザスの近くにあるオールドタウンというところが最適なスポットです。イスラムの影響を受けた非常に異国情緒あふれる街並みと、細い迷路のような入り組んだ路地が印象的な場所となっています。屋台が多いのも特徴であり、軽食やフルーツなどが食べられるため、暑い時にはフルーツの食べ歩きをするのが良いでしょう。モンバサといえば、美しく透明な海がやはり大きな魅力のひとつです。それを最大限に楽しむことができるのが、モンバサ・マリンパークで、ここではのんびりと海水浴をしたりシュノーケリングをすることができます。海に潜るのが苦手だという方には、グラスボートがおすすめです。底面がガラス貼りになっているボートに乗って海に出ることで、カラフルな魚をのんびりと眺めることができます。小さなお子さんでもできるので、家族連れに特におすすめのアクティビティです。ケニアは日本に比べれば治安に不安がある地域ですので、モンバサで宿泊施設を選ぶ際には気をつけましょう。大きな通り沿いであったり、町の中心部にあるホテルを選べば比較的安全に滞在を楽しむことができます。