インドネシア - ソロについて

スラカルタは、インドネシアのジャワ島中部にある都市です。年間を通じて蒸し暑い気候で、22度から34度くらいの気温の本曇りの日が多いことが特徴です。暑い季節は8月下旬から11月初めで、涼しい季節は12月初旬から3月中旬ですので、訪ねる際には涼しい季節を選ぶと、比較的快適に過ごすことができるでしょう。
スラカルタには、17世紀以降にマタラム王朝の都として栄えた名残があり、ジャワの伝統文化に魅力を感じてこの都市を訪れる観光客が多くいます。マタラム王朝の宮廷文化を伝えるものとして、ガムラン、ワヤン・クリ、ジャワ舞踏などがあり、スラカルタを訪ねれば今でもそれらの文化に触れることができます。ガムランとは、インドネシアの宇宙観を反映した構造を持つ音楽です。大・中・小の様々な銅鑼や鍵盤打楽器による合奏の民族音楽を総称して、そう呼んでいます。日本でもガムラン音楽を奏でたり、作品に採りいれたりしている作曲家もいます。スラカルタで栄えた音楽は世界に向けて発信されていますので、私たちの身近でも聞くことがあるかもしれません。ワヤン・クリとは、人形を使って伝統的な影絵芝居を行うことをいい、操り人形のことも指しています。スラカルタのヒンドゥー寺院の祭りの際には、この芝居を見ることができます。古代叙事詩が演目として繰り広げられますので、この国の歴史を知るにはもってこいです。この芝居の際にもガムラン奏者が音楽を奏でますので、ガムラン音楽を耳にすることができます。また、スラカルタ王宮に伝わるジャワ舞踊は、その舞踊に深い意味が込められているので、あらかじめ、ある程度意味を理解してから観賞するとよいでしょう。古典ジャワ舞踏の上演時間は長くなりますが、様々にアレンジしたものも上演されています。日本でも、ジャワ舞踏を教えてくれるところがありますので、身近に感じて、スラカルタを観光地に選ぶ人たちも多くみられます。
スラカルタには「マンクヌガラン王宮」と「カスナナン王宮」という2つの王宮があり、人気のある観光スポットです。古き良き時代を偲ぶことができる王宮を見学すれば、この都市の歴史を理解する助けになるでしょう。また、この都市のシンボルとなっている「独立記念塔」は、インドネシア独立の記念碑として、多くの観光客が訪ねるスポットです。ガラボという街には、屋台のフードコート街がありますので、この土地ならではの食べ物を屋外で気軽に楽しめます。様々なインドネシア料理を、この土地らしい場所で味わってみてはいかがでしょうか。
バティック好きの方には「ダナル・ハディ・バティック博物館」がおすすめです。バティックとはジャワ更紗のことで、日本にも古くから伝わっていますので、馴染みがある織物として興味を持つ人が多いです。日本では、日本流にアレンジされて着物の模様にされてきましたが、本場で見るジャワ更紗には違った魅力があります。量や質も充実していますので、ゆっくりと鑑賞することができる博物館へ足を運んでみたいものです。王宮は美しく手入れがされており、庭園も美しく整備されています。長い間の歴史と、この街の人たちの歴史的建造物を大切に保護する気持ちに寄り添い、この街を満喫することが旅人の心構えです。
スラカルタの街では、自転車による3輪タクシーのような乗り物が多く走っています。これを半日借り切って市内を走ると、この都市らしい雰囲気に浸って観光をすることができます。また、王宮など観光スポットを巡る際には、ガイドをつけて回ることがポイントです。日本語ができるガイドもいますので、そういった人たちに案内や説明をしてもらうと、よりよく理解できて、有意義な旅行になること間違いありません。
スラカルタには、ホテルが多くあります。宿泊する人たちの人数や状況、旅の目的などによって、最適なホテルを選ぶことができますので、あらかじめじっくりと検討してから予約すると安心です。スラカルタには、人気のホテル、家族連れに向いたホテル、空港から近いホテル、眺めの良いホテルなど、様々な種類の宿泊先が充実しているので、希望に答えてくれる宿泊先が必ず見つかります。
ジャワ更紗やジャワ舞踏など、日本でも触れる機会はありますが、本場でその文化に触れて、更に理解を深めることはとても有意義です。スラカルタでは、そういった様々なジャワ文化に触れることができます。快適に観光を楽しめる季節に訪ねてみてはいかがでしょうか。