インドネシア - パダンについて

パダンは、東南アジアの南部に位置している国・インドネシアのスマトラ島の中部西岸にあります。インドネシアの西スマトラ州にある都市の1つで、パダンがあるあたりは熱帯雨林気候の地域となっています。熱帯雨林気候の地域は赤道低圧帯の影響を受けるため、ここも一年を通して雨が多いエリアです。気温は比較的高く、さらに降った雨が蒸発するので湿度も高くなります。そして雲に覆われていることが多いうえ、インドネシアはあまり緯度が高くないので年間の日照時間はそれほど多くはありません。パダンのような熱帯雨林気候は、人の背丈を超えるような様々な種類の熱帯性植物が茂るのに適した気候です。町の中にも熱帯の植物が生い茂る森林がいくつもあります。そしてインドネシアでは昼間には海の上で積乱雲が発達し、午後になると突風が吹いたり激しい雨が降ったりするスコールになることも多い気候です。激しいスコールに見舞われた後には、気温が下がりやや涼しくなりやすいです。また1日の間での気温の差はそれほど大きくなく、1年の間でも気温差は小さいのが特徴の1つとして挙げられます。極端に高温になったり低温になったりすることがないのが、インドネシアのパダンの気候の特徴といえるでしょう。9月から12月にかけては他の季節よりも、比較的雨が多く降りがちになります。年間を通して雨が多い気候の影響を受けているため、土地には川が多くなり熱帯地方ならではの森林も多くなっています。そんなパダンの有名なランドマークの1つに挙げられるのは、最寄りの空港であるインドネシアの西スマトラ州パダンにあるミナンカバウ国際空港です。ここは公共の空港で国際線と国内線が発着しています。この空港は、サーファーや旅行者が乗り継ぎのために利用することが多いのが特徴で、パダンを訪れる人にはこの都市が目的地というわけではなく乗り継ぎのために立ち寄るという人が多くいます。この空港からは、国内ではジャカルタやメダンそれにバンドン、プカンバルといった地域と行き来することが可能です。そして海外ではマレーシアのクアラルンプールと繋がっています。またテルク・バユール港もパダンの有名なランドマークで、スマトラ島の西海岸では最大の規模を誇っている港です。さらには、エアマニスビーチという浜辺もこの地域のランドマークの1つとなっている場所です。ここはパダンの中でも南のエリアに位置しているビーチで、周囲は深い緑に覆われているエリアとなっています。エアマニスビーチと同じようにインド洋に面したジャンバクサンドビーチも、この辺りでは有名なビーチでミナンカバウ国際空港に近い場所に位置しています。ここは自然が残っていて、浜辺も広いのが特徴です。パダンのエアマニスビーチよりもさらに南にあるブンガステルクカブン湾は、ボートを目的に訪れる人もいる場所となっています。インドネシアの西スマトラ州・パダンの観光でおすすめな地域は、海沿いにある自然豊かなビーチや、パダン駅の西側のエリアです。このあたりにはインド洋に面したパダンビーチがあるほか、博物館などもあり観光に適しています。パダンビーチは最寄りのパダン駅から車で11分程度の距離にあるビーチです。ビーチよりも東側のエリアには市街地が広がっていて、スーパーマーケットや飲食店などがいくつかある場所となっています。またモスクやスポーツに利用されるスタジアムなどもこのエリアにはあります。そのほかにもパダン駅から西に行くと長い海岸線がずっと続いている場所があるため、ジャンバクサンドビーチやエアマニスビーチといった同じ海岸線沿いにある浜を訪れることも可能でしょう。パダンビーチよりも南のあたりには、ナンカバウ様式の建物が特徴の博物館があり観光客が訪れることが多い場所になっています。この博物館は公園の中に位置していて、公園の入り口から博物館の建物に到着するまでのあいだには、子ども向けのレトロな雰囲気の遊具があります。そしてメインとなる展示物は、建物の中にいろいろと展示されていて、見ることが可能です。展示物が見どころとなっているのはもちろんですが、博物館の建物にも注目したいところです。この建物はインドネシアの民族の伝統的な建築スタイルを取り入れたもので、屋根が独特な形をしています。建物の形状にインドネシアらしい雰囲気が感じられる点も、観光客に人気の場所となっている理由の1つでしょう。ここでは西スマトラ沖地震に関する展示や、インドネシアの伝統的な装飾品や道具などが見られます。