インドネシア - マカッサル(ウジュン・バンダン)について

マカッサル(ウジュン・バンダン)はインドネシアの都市で、カリマンタン島の東に位置しています。スラウェシ島の南西端にあり、古くから香辛料などの海洋貿易で繁栄してきました。現在人口は130万人以上あり、近代的ないろいろな施設が次々と建設されています。島では最大の港湾都市になっていて、インドネシア東部におけるシンガポールといわれています。
マカッサル(ウジュン・バンダン)は近隣のさまざまな観光地に行くための便利な拠点として人気があり、いろいろな観光スポットを見学することが可能です。例えばロッテルダム要塞は13から17世紀に栄えたといわれているゴワ王国が建造した要塞です。現在マカッサル市内において随一の観光スポットで、ゴワ王国はマカッサルや海岸線沿いにおいて10以上の要塞を築きました。しかしオランダにより破壊されてしまい、マカッサルは植民地化されることになります。ロッテルダム要塞として改修されることになり、要塞は政治や貿易などの施設になりましたが、第二次世界大戦により日本軍に占領されてしまいました。日本統治時代において南方地域の統治や開発などに関係する研究所や語学学校として機能することになります。火薬庫や教会、監獄にも使われていた建物で、当時のまま今も残されていて、植民地時代によるコロニアル様式が特徴的です。一部は民族博物館や歴史学研究所などになっていて一般公開されており、館内はオランダ統治当時のマカッサル人やトラジャ人など、いろいろな民族の伝統文化や歴史などを把握することができます。当時の農業や船といった生活様式について学習することが可能です。
バンティムルンはマカッサルから北にあります。緑豊かな田園風景を見学しながら車を1時間走らせた場所に蝶の谷と呼ばれているバンティムルン渓谷があります。大きな滝や鍾乳洞などを見ることができ、名前の由来になった蝶をみることが可能です。さまざまな熱帯植物や野鳥などを見ることができ、自然保護区になっていますが、お土産店や軽食屋が立ち並ぶ観光スポットにもなっています。イギリスの博物学者であるウォレスがこの地において新種の蝶を発見していて、珍しい蝶の生息地として注目を浴びるようになりました。270種の蝶が新しく登録されていますが、環境破壊や殺虫剤などの理由によって現在確認されているのは143種です。いろいろな散策コースが整備されていて、観光するなら運動靴などを履いて行くことをおすすめします。
リアン・リアン先史公園は約4万年前のものといわれている壁画や手形が残っているエリアです。リアン・リアン先史公園は近年まで5000から1万年ぐらい前のものといわれていましたが、遅くとも3万9900年以上前であると判明しました。これまで世界最古といわれていたアルタミラ洞窟といった、ヨーロッパにある洞窟壁画とほとんど同年代のものになることが明らかです。観光する場合ガイドの同行が義務づけられており、周辺を散策してみると以前は海だったことが想像できるような、いろいろな断崖絶壁の地形や鍾乳洞を見学することができます。園内にはたくさんの洞窟があり、すべてを見るのは難しいのでなるべく保存状態が良いものを選ぶのがよいでしょう。壁にはネガティブハンドといわれている手の陰画があります。手を置き、上から顔料を吹き付けることによって手の輪郭だけを残した絵です。横にはイノシシのような動物が描かれており、手の陰画は周囲を覆うようにたくさんあります。あまり足場がよくないので、訪問するときはヒールの靴などを避けて運動靴を利用しましょう。
マカッサル(ウジュン・バンダン)はスラウェシ島の大都市として有名で、グルメの街として人気があります。いろいろなインドネシア料理を味わうことができ、代表的なナシゴレンやウダンゴレンと呼ばれているエビの唐揚げなどを堪能することが可能です。新鮮なシーフードを使ったおいしい料理がたくさんあり、いろいろな観光スポットを見学したりショッピングを楽しんだりできます。海に面しているたくさんのカフェやレストランなどがあり、夕陽を眺めながら絶品グルメを味わうことが可能です。マカッサル(ウジュン・バンダン)は世界中から観光客がやって来るエリアで、リフレッシュすることができます。南の島でリゾートを満喫することができ、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。