インド - カジュラーホーについて

カジュラーホー（Khajuraho）は、インドの首都デリーから南東620kmに位置する小さな村で、10世紀12世紀末にかけて栄えたチャンデーラ朝時代に建設された85か所の寺院が有名な地域です。現存する寺院は全部で25箇所で、同地域の最大の観光スポットとなっています。寺院は、西の寺院群と東の寺院群、南の寺院群と3箇所に分かれており、それぞれの寺院は異なるデザインがされており、世界中の人々を魅了しています。
本記事では、そんなカジュラーホーにある寺院や見どころを厳選して紹介していくので、これからインド旅行を計画している人は、ぜひカジュラーホー旅行プランの参考にしてください。
・ヴィシュヴァナータ寺院（Visvanatha Temple）
カジュラーホーの寺院群の西側のエリアにあるヴィシュヴァナータ寺院は、同エリアを代表する寺院の１つで最も有名、国内外からの観光客に非常に人気のある寺院です。建設されたのは1002年、「シカラ」と呼ばれる塔のようなモニュメントが東側から西側に向かって順番に高くなっているのが特徴です。
この「シカラ」は、サンスクリット語で「頂き」を意味し、それぞれのシカラは空中に浮いている様に建設されています。シカラの下部には様々な彫像が刻まれており、天女や神話上の生物、男女の神々が描かれています。その中にある「ミトゥナ」と呼ばれる性交を表す彫像が最も有名で、見どころの１つとなっています。
ヴィシュヴァナータ寺院は、西側の寺院に属していますが、西側の寺院群はカジュラーホーの中でも見逃せない寺院が多数点在しています。ヴィシュヴァナータ寺院を見た後は、それ以外の寺院を必ず回るようにしましょう。
・ラクシュマナ寺院（Lakmaa）
ラクシュマナ寺院は、ヴィシュヌ神にささげる宮殿として10世紀前半に建設された寺院です。五堂形式の寺院で、アディスターナと呼ばれる長方形の基壇がベースに建てられています。西側の入口から入場すると、石積みの階段があり、頂上に向けて幅が狭くなっていく作りになっているのが特徴的です。ラクシュマナ寺院にも「シカラ」が建てられており、頂部には「アーマラカ」という円盤構造を持っているので見どころとなります。
ラクシュマナ寺院にも多数の彫像が掘られており、それら１つずつしっかりと見ていくのがおすすめの観光の仕方です。インドの歴史や神々の象徴をゆっくと時間をかけて楽しみましょう。
・カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院（Khajuraho Group of Monuments）
カジュラーホーで最大の大きさを誇るのがカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院で、西の寺院群に属しています。マハー・マンダバと呼ばれる大拝堂とマンダバと呼ばれる拝堂、大きなシカラを上に載せるガルバグリハと呼ばれる聖室の3つの構造から成り立っているのが大きな特徴です。カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院は、シヴァ神にささげるために建設された寺院で、それぞれのシカラはシヴァ神の住処である、ヒマラヤ山脈やカイラス山をモチーフにしたと言われています。
カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院も、西の寺院群では見逃せないスポットの１つです。西の寺院群を回る際は、じっくりと時間をかけて観光しましょう。
・パールシュバナータ寺院（Parshvanath temple）
パールシュバナータ寺院は、カジュラーホー東側の寺院群に位置しています。東の寺院群にあるジャイナ教寺院の中でも最も大きく有名な寺院で、ジャイナ教の第23代祖師のパールシュバナータのために建設された寺院となります。パールシュバナータ寺院にあるシカラの下には、男女の彫像がありとあらゆる場所に刻まれており、その中でも座位で性交している男女の彫像が最も有名です。東の寺院群の中でも、パールシュバナータ寺院は特に人気の高く見逃せない寺院の１つです。東の寺院群に行く際はパールシュバナータ寺院をお見逃しなく。
・ホテル・宿泊施設
カジュラーホーは非常に小さな街ですが、中心部には多数のホテルや宿泊施設があるので、ホテル選びは苦労しません。街の西側部分には寺院群が広がっているので、カジュラーホー中心部にホテルを予約しておけば、徒歩で寺院群を見て回ることも可能です。インドの神秘的な寺院は国内有数の観光スポットです。本記事を参考に、インド旅行の計画を立ててインドの神秘的な寺院を楽しんでください。