グレナダ - セントジョージズ(グレナダ)について

セントジョージズ(グレナダ)は、カリブ海に浮かぶ島国グレナダの首都で、その美しい海や白い砂浜が多くの観光客を集めています。コロンブスに発見されて以来、グレナダはフランス、そしてイギリスと統治者を変えてきましたが、現在は独立しイギリス連邦の一員となっている国です。そのため公用語である英語が通じるため、ヨーロッパや北米、中国などからの観光客が増加しています。セントジョージズは赤道に近く、また海に囲まれているため温暖で年間平均気温は約25度ほどです。夏を除けば降雨量もそれほど多くないためとても過ごしやすく、リゾート地として最適のロケーションだといえるでしょう。カカオやナツメグ栽培などの農業の他、イギリス統治時代の美しい街並みやきれいな海を観光資源として観光業が発達しています。クルーズ船が停泊できる港もあるため、カリブ海クルーズの定番スポットです。セントジョージズの魅力といえば、何といってもその非常に美しい海でしょう。ビーチで遊ぶこともできますが、この街にはちょっと変わった海の楽しみ方があります。セントジョージズの町の近くの海底に潜ってみると、海の底に多くの彫刻が沈められているのが分かります。これは海底美術館であり、イギリスの著名な彫刻家が自らの作品を海に設置しているのです。まるで海の中で彫像たちが生活しているような不思議な空間が広がっており、ダイビングの愛好者ならずとも行ってみたくなる絶好の撮影スポットとなっています。これらは単なるオブジェではなく、魚のすみかやサンゴの繁殖場所としても活用されており、セントジョージズの美しい海を守る役割も果たしているのです。海を楽しみたいのであれば、グランアンス・ビーチが最もおすすめの場所となります。南北に3kmほど続く美しい砂浜は散策するだけでも心地よいですし、多くのホテルやレストラン、それにカフェなどが立ち並んでいるためリゾート気分を満喫できます。もちろんダイビングやモーターボートなどのアクティビティも楽しめるので、海が好きという人にとっては絶好のエリアだといえるでしょう。セントジョージズのあるグレナダの主要な農産物にカカオがありますが、それにまつわるチョコレート博物館という建物もあるため、ここも外せないスポットの一つです。大きなお店ではありませんが、様々な種類のチョコレートを味わってお土産として購入することができます。カカオやチョコレートについての知識や歴史も学べるので、チョコレート好きならば夢中になることは間違いありません。街の中心部にあるアクセスの良さも魅力で、多くの観光客が訪れています。セントジョージズの中心部にある聖アンドリュー長老教会は、町のシンボルとして長く親しまれてきた場所です。2004年の大型ハリケーンによって大きく壊されてしまいましたが、まだ塔は残っているため、観光の目印となっています。中南米のハリケーンの恐ろしさを、間近に感じることのできるスポットだといってよいでしょう。豊かな自然が印象的なセントジョージズですが、実はグレナダを代表するセントジョージズ大学がここにはあり、多くの学生が学んでいます。広い敷地内に美しい建物が並んでおり、学生以外でも見学できるキャンパス内は人気の観光スポットともなっていますので、近くに行った際には是非構内を散策してみましょう。グレナダの歴史についてよく知りたい場合には、グレナダ国立博物館がおすすめです。1700年代にフランスの統治下で兵舎として建てられた建物ですが、その後刑務所やホテルなどに利用され、現在博物館として使われているというユニークな経歴を持っています。コロンブスに発見される以前に住んでいた先住民族のカリブ族についての展示や、その後のグレナダの歴史と文化について様々なことを学べるスポットです。もう一つグレナダの歴史に密接に結びついている場所が、植民地時代に築かれた要塞のフォート・ジョージで、現在は警察本部として利用されています。多くの戦闘に用いられ、この地域の歴史を作ってきた要塞ですが、現在はその眺めの良さから撮影のスポットとして観光客に大人気です。要塞の上には大砲が未だに並んでおり、お祝い事の際には祝砲をあげることもあるため、運が良ければそれを見ることができるかもしれません。セントジョージズはそれほど広い街ではないため、全ての地域がおすすめの観光地といえます。特に多くのランドマークが集まる街の中心部に宿を取ると、便利に観光できるでしょう。気候は安定していますが、ハリケーンの多い時期には注意が必要ですので、事前にしっかりと調査していくことをおすすめします。