フランス領ポリネシア - ランギロアについて

ランギロアは、南太平洋にあるフランス領ポリネシアに属する、トゥアモトゥ諸島の北西部に位置します。タヒチ島の北東355キロメートルにあたります。ランギロア環礁は陸地面積はわずか79キロ平方メートルですが、総面積は1736キロ平方メートルと琵琶湖の2.6倍もある、世界で２番目に大きな環礁です。
・島々で構成される
約415もの島々から構成されています。アヴァトル島、ティプタ島、マヘレホナエ島、テプタ島、オテピピ島などいくつもの集落がある島々がランギロア行政区を形成しています。人口は2002年の調査では2334人とトゥアモトゥ諸島の中では一番多くなっています。
・トゥアモトゥ諸島の中心
観光客が諸島の名kでは一番多く、島の名前はトゥアモトゥ語で「広大な空」が由来になっていて、タヒチ語でも同じ意味でライロアと呼ばれています。
・始まり
10世紀ごろに初めて人が住み着いて生活を始めたと考えられています。当初は他にも集落が存在していました。宗教的な聖地であるマラエが他の島にあるのは、その当時の遺構だと考えられています。西部に存在したとされる大集落は、口承によると大災害によって滅びました。1560年ごろに生じた津波だと推定されています。
・島に訪れたヨーロッパ人
1816年ごろ初めて島を訪れたヨーロッパ人はオランダの航海者です。17世紀から18世紀初頭までトゥアモトゥ諸島の中核としてとても栄えました。大規模なマラエや現在の集落の基礎が築かれたのもその頃です。
・一時は荒れていた
18世紀半ばに他の環礁の住民による攻撃を受けて一時島は荒れてしまい、住民たちも他の島に逃げていました。しかし19世紀前半から住民たちが戻り、アブラヤシのプランテーションが始まることをキッカケにヨーロッパの支配の歴史が始まります。
・産業など
コプラ(石鹸やロウソクの原料、日本では絞りかすブランド牛の飼料にも使われる）、リン鉱石採掘、鮮魚の出荷が盛んに行われています。1965年空港が開設されて以降は観光業が盛んになっています。最近では黒真珠の養殖も行われています。
・ワイナリーがある
フランス領ポリネシア唯一のワイナリーがあります。約20ヘクタールのぶどう畑は熱帯地方でのぶどう栽培を研究した結果のたまものです。2001年からワインの出荷も行っています。
・ダイビング
世界各地からダイビングの名所として知られているため、たくさんのダイバーが訪れます。マンタやオニカマスなどの大型の魚群に会うことが簡単であるために、とても人気になっています。ダイバーたちには楽園とも呼ばれています。ランギロア・ブルーと呼ばれている透き通った海の色は、多くの人々を魅了してしまいます。
・内海と外海
美しい円を描くような島々の周囲にはラグーンを形成しているモアナテア(穏やかな内海)とイルカやサメやマンタに出会うことができるモアナウリ(荒々しい外海)があります。近くの海でさえ肉眼で魚を鑑賞できるほど透明で美しい光景を見られるでしょう。
・ブルーラグーン
環礁の西に位置するラグーンの中にラグーンが、ブルーラグーンと呼ばれています。美しく輝く色はコバルトブルーで、まるで宝石のようです。
・ピンクサンド・ビーチ
島の東の端にあり、片道２時間ほどと村からは遠い場所ですが珍しいサーモンピンクのビーチが広がっています。可愛いピンク色のビーチは必見です。
・Gauguin's Pearl
とても貴重な黒真珠は同じものが一切ありません。黒真珠が特産であり養殖が盛んです。この養殖工場では見学をすることができます。職人の手から選び抜かれる貴重な黒真珠をその場で購入できます。自分だけのお気に入りの黒真珠を選んでください。
・ポワソン・クリュ
タヒチの郷土料理であるポワソン・クリュは生の魚の料理です。新鮮なマグロに玉ねぎやトマトなどの野菜にココナッツミルクとライムを合わせた、さっぱりとした味わいです。
・ヒナノビール
タヒチ語で可愛い女の子をあらわす「ヒナノ」濃すぎず薄すぎず、日本人に好まれる味わいです。レストランやバーでいつでも飲むことができる美味しいビールなので、是非満天の星を見ながら楽しんでください。

青く広い美しい空に、透き通ったような海を楽しむことができるランギロアという場所は、心と体を癒してくれるでしょう。夜は満天の星を眺めることもできます。自然の宝庫を思いっ切り楽しんでください。