エクアドル - グアヤキルについて

グアヤキルは、エクアドルのグアヤス川沿いに位置する港湾都市です。人口は約300万人、商業と製造業が盛んで、エクアドルの経済を支えています。一年を通して気候は温暖で、海に近いことから新鮮な魚介類を使った料理を楽しめるのもグアヤキルの魅力といえるでしょう。グアヤキルの観光客が必ずといっていいほど訪れる場所が、マレコン2000です。グアヤス川沿いにある公園で、遊園地や大型商業施設が入り、大人から子供まで楽しめる観光スポットとして人気です。川沿いには整備された歩道が走っていますので、公園で遊ぶほか遊歩道を散策するという楽しみ方もあります。市内にある、背の高い8角形の時計台は、18世紀に建てられたもので、以来市民に時刻を知らせ続けています。高さ29メートル、黄色を基調としたムーア式の美しい時計台で、見ているだけでも満足できますが、中に入れることもあり、階段を上り時計の仕掛けを見ることが可能です。時計台は夜ライトアップされ、ロマンチックな雰囲気を演出します。グアヤキル歴史公園は、1900年代のグアヤキルを再現した、ユニークなテーマパークです。園内は都市建築物・伝統・ワイルドライフという三つのエリアに分けられ、それぞれのテーマから、都市の魅力を伝えています。都市の歴史を知りたいなら、都市建築物エリアがおすすめです。市内の伝統的な建物は、長い年月をかけて育まれた土着文化と、キリスト教文化が合流して生まれた、独特の文化を反映しています。ワイルドライフエリアは、熱帯植物が生い茂り、カラフルな鳥たちが出迎えます。ワイルドライフで暮らす動植物は、日本ではあまり見かける機会がありませんので、貴重な体験となるでしょう。市の中心部にあるセミナリオ公園は、大量のイグアナが生息し、その姿を見ようと大勢の人が訪れています。園内のイグアナに触れることが可能で、これも公園の人気を後押ししています。公園内に生息するイグアナは、人馴れしているので、興味があったら一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。公園の近くには美しいメトロポリタン大聖堂が建っていて、ここも人気の観光スポットです。時間があったら立ち寄ってみると良いでしょう。セミナリオ公園から北に2キロほど離れたグアヤス川沿いには、サンタアナの丘があります。丘のあるラス・ペーニャス地区は、カラフルな家が多く立ち並び、ショップも多く入っています。このエリアは人気の観光スポットで、丘へ向かう途中から観光を楽しむことが可能です。頂上まで全444段もの階段を上る必要がありますが、頂上の広場からはパノラマビューが楽しめ、その美しさは階段を上ってきた苦労が癒やされるほどと言われています。市内にある伝統的なカトリック教会の中でも、観光客が多く訪れるのが、セミナリオ公園の近くにあるサン・フランシスコ教会です。この地にキリスト教が伝えられたのは、スペインによる植民地時代で、以降多くの人がカトリック教徒となりました。教会は夜になるとライトアップされてロマンチックな雰囲気を演出しますが、昼間とは違った美しさを見比べるのも、観光の楽しみになるでしょう。グアヤス川に浮かぶサンタイ島には漁師が多く暮らしていて、収入源を広げることを目的に、政府は観光地化に取り組んできました。島の美しい自然はそのままに、遊歩道などを整備することで、観光客は自然観察やハイキング、サイクリングなどを楽しめます。島へのアクセスは、グアヤキルと島とを結ぶ橋を渡ります。手つかずの自然が多く残されているサンタイ島は、さまざまな野鳥にも出会える魅力的な場所です。グアヤキルの中心部は、ホテルが集中しているほか、ショッピングセンターやレストランなどの商業施設が徒歩で移動できる距離にあるため、滞在エリアとしておすすめです。格安ホテルや4つ星ホテルなど、市の中心部には数多くのホテルが立ち並んでいます。自分の条件にあったホテルを選んでも良いですが、できるだけセキュリティを重視して選ぶことをおすすめします。グアヤキルのいくつかの地域は治安が悪いことでも知られ、凶悪犯罪も発生しているので、特に夜間の行動は注意が必要です。観光客を狙った強盗事件も多く、貴重品を盗まれない工夫をするほか、貧困層が住んでいるエリアは避けるようにしましょう。治安の良いエリア、悪いエリアを教えてくれるホテルもありますので、現地でできるだけ多くの情報を収集しておくことが大切です。