デンマーク - オールボー（オルボルグ）について

オールボー（オルボルグ、オルボー）は、デンマークの北部に位置する内陸の都市です。気候は西岸海洋性気候に区分されており、年間を通して冷涼であることや雨の降る日が多いといった特徴があります。実際の気温については、夏場にあたる6月〜8月の最高気温は20度前後と涼しく、最低気温は10度近くまで下がります。ですので、夏場であっても夜や朝は比較的寒くなると言えるでしょう。一方の冬場にあたる12月〜2月の最高気温は2度〜4度程度で、最低気温はマイナス2度程度まで下がりますし、場合によってはマイナス20度以下にまで下がることもあります。降水量に関しては、年間を通して1カ月あたり30mm〜70mm程度の雨が降り、夏場と冬場は降水量が多くなる傾向にあると言えるでしょう。そしてオールボーのある地域は海洋性気候ということもあって降水日数が多く、特に秋と冬場は雨の降る日が多くなる傾向にあります。以上のことから、オールボー観光のベストシーズンは、気温が涼しく（寒くなく）雨の降る日が比較的少ない夏場の6月〜8月の時期になると言えます。ただし夏場でも最低気温が10度近くまで下がるため、朝晩の寒さへの対策は必要でしょう。日本から飛行機で行く場合は、ヨーロッパの都市を経由して14時間〜16時間程度かかりますし、時差は8時間程あるので現地に到着した際は、旅の疲れや時差ボケに注意することも必要です。オールボーのランドマーク的な建物としては、「聖ブドルフィ大聖堂」が挙げられます。この大聖堂は街の中心地域にあり、白を基調とした建物や鐘楼のある大きな塔が特徴的です。塔の高さは63.5mもあり、塔のてっぺんには風見鶏が付いています。この風見鶏は、キリスト教の夜明けを表現していると言われており、この聖堂を象徴するものになっています。聖堂の内部にはフレスコ画やロココ調のオルガンなどがあり、見学することが可能です。そしてこの聖ブドルフィ大聖堂はガメルトーウと呼ばれる広場にあるのですが、この広場には250年以上の歴史がある市役所などの歴史的な建物が並んでおり人気の観光スポットになっています。この広場を観光で訪れる際には街のランドマークである大聖堂も一緒に見学するとよいでしょう。オールボー観光のおすすめエリアとしては、「中心部地域」と「西部郊外地域」、そして「市外北部地域」の3つが挙げられます。まず「中心部地域」は、先ほど紹介したガメルトーウと呼ばれる広場や、その中にある聖ブドルフィ大聖堂があるエリアであり、さまざまな観光スポットが集まっているところです。この地域の観光スポットとしては他にも、ヨンフル・エヌ・ゲードやオールボー歴史博物館などがあります。ヨンフル・エヌ・ゲードは、古い木造建築が並んでいる通りであり、昔のヨーロッパの街並みを感じることができるスポットです。通りは150mに渡って歩行者天国になっているので、歴史を感じながらゆったりと散策することができます。この通り沿いの建物は、現在飲食店などになっているため、散策のついでにオールボーのグルメを楽しむことも可能です。オールボー歴史博物館は、デンマークで最古の地方博物館の一つとして知られており、観光客や地元の人にも人気のスポットになっています。展示されているものは、オールボーの歴史に関するものであり、特に古い時代の富豪たちが使っていたリビングを見学できるエリアが見どころです。次に「西部郊外地域」は、中心部地域の西側に位置するエリアであり、オールボー国防博物館などの観光スポットがあります。国防博物館は、デンマークの軍事の歴史に関する展示が行われている博物館で、戦闘機や戦車などを見たり、実際に乗ったりすることができます。また博物館の近くには潜水艦が展示されている施設もあり、そちらでは実際の潜水艦の内部を見学することが可能です。「市外北部地域」は、市内の中心部から数km北へ離れたエリアですが、リンホルム・ホイエと呼ばれるバイキングの墓地遺跡や博物館があるためぜひ立ち寄っておきたい観光スポットになります。この墓地遺跡は街を見下ろすことができる丘の上にあり、墓標となっている数多くの石が地表に置かれているという独特の光景が広がっています。そしてこの遺跡の近くにはリンホルム・ホイエ博物館があるので、バイキングの歴史をより深く知ることもできるでしょう。