コロンビア - サンタマルタについて

サンタマルタの気候は、1年を通して温暖な気候になります。日本と異なり、雨季と乾季がはっきりしているのが特徴で、雨季は長い間雨が降り続きますが気温が下がることはあまりありません。一方乾季は雨がほとんど降りませんので、観光する時期にはぴったりです。1年を通しての気温を見ると、24度から32度程度となっています。20度以下になることがほとんどなく、35度を超えることもめったにありません。サンタマルタのランドマークといえる場所の一つは、大聖堂になります。もともとこの地域は、植民地時代からキリスト教の影響を強く受けてきました。そのため、現地にはキリスト教に関する建物がいくつか存在しています。そのような建物の中でも、ひときわ目立つのがサンタマルタ大聖堂になります。この大聖堂は、建物が白塗りとなっており、晴れた日に訪れると青い空とのコントラストが美しいことで有名です。建物の歴史をみると、建築されたのが1765年になっています。大航海時代に、スペイン人がこの地域にキリスト教を布教してから建築されたもので、国内最古の大聖堂として有名です。ただ、建築の歴史をみると容易に完成したわけではありません。この地域は、建築当時はスペインが支配していたものの、イギリスやオランダそしてフランスなどのヨーロッパ諸国の海賊が、絶えずこの地域を襲っていたため、完成するまでには30年もかかりました。海賊により町は荒らされ、20回以上に渡り建物の一部が破壊された歴史があります。破壊された後には、何度も修復工事を行っているため、その時代ごとに様々な建築スタイルで構成されている点も見逃すことができません。大聖堂の場所は、沿岸部からも近く、建物から西に向かっていくときれいな海が広がっています。建物の中を見ると、この街を作ることに貢献した異人たちの位牌が収められています。そのような意味においても、サンタマルタの象徴的な建物といえるでしょう。また、室内にはきれいに装飾されており天井を見上げると大きなシャンデリアがあります。決して大きな建物ではありませんが、地域の中でも目立つ魅力的な建物であることには間違いありません。サンタマルタを観光する時におすすめなスポットは、一つがタイロナ国立自然公園です。この公園は、海沿いにある大きな公園でジャングルとビーチが混在する珍しい公園です。現地の人たちは、この場所を故郷と呼び、一度この公園に訪問した人たちは楽園と呼ぶのが特徴です。広さは、150キロ平方メートルと広大な敷地を持っており、たくさんの哺乳類が生息していることで知られています。例えば、哺乳類の中でも観光客に人気があるのはウミガメになります。ウミガメは4種類ほどおり、時期によっては海岸で産卵している姿を見かけることもあるでしょう。公園内では、乗馬をするところやキャンプをする場所、観光客に向けた8種類のトレッキングコースが用意されていますので、特徴のある公園をじっくり楽しみたい場合にはトレッキングコースを歩いてみるのも良いです。トレッキングコースの中でも、ハイキングができる平たんなコースから本格的な山登りができるコースまで様々です。タガンガ漁村も、観光スポットの一つとして知られている場所です。漁村が観光スポットになるパターンは珍しいですが、なぜ観光スポットになっているのかというと、街並みが非常に美しく現地でしか味わうことができない心地よさを体験することができるからです。もともとこの地域はそれほど広くなく、メインストリートも1kmほどしかありません。しかしながら、1kmほどのメインストリートを歩いてみると、現地にしかない建物や自然など様々な発見があります。物価は安く、おいしい食べ物も多いです。3つ目の観光スポットは、サンペドロアレハンドリーノ農場と呼ばれるところです。この地域は、17世紀ごろからスペインの植民地として農場経営が行われていました。現在はすでにスペインの植民地ではありませんが、植民地時代の農場経営を知る貴重な場所になります。中には博物館があり、サンタマルタの歴史を学ぶことができるだけでなく、コロンビア共和国の独立に貢献したボリバルが支援した文化も学ぶことが可能です。周辺の植物は、温暖な地域に生息するサボテンがたくさん生えています。また、日本ではなかなか見ることができない天然のイグアナなども確認することができるでしょう。