中央アフリカ共和国 - バンギについて

バンギは中央アフリカの首都です。中央アフリカはさまざまな州があるのですが、バンギはどの州にも属しておらず、単独で存在する都市です。人口70万人であり、中央アフリカの産業の中心地といえます。
バンギはフランスが1889年に前哨基地を築いたことに由来します。中央アフリカはフランスによって植民地化されました。後に1958年にフランスの自治共和国となって、中央アフリカ共和国が誕生しました。それ以来、バンギが主要な都市として発展しており、多くの人で賑わっている都市です。
主な産業は第一次産業であり、コーヒーや綿花の輸出をしています。また、ビールや食品、織物、靴などの製造販売も行っているのが特徴です。中央アフリカ全体があまり発展していないため、首都のバンギでも高い建物はほとんどなく、日本とは大きく異なる風景が広がっています。
バンギが位置しているのはコンゴ民主共和国との国境付近であり、熱帯気候に属しています。気温は18～34℃程度となっていて、これより気温が上がったり下がったりすることはあまりありません。1年を通して湿度は高い地域です。雨季と乾季がはっきりとわかれているのが特徴であり、乾季になると過ごしやすくなります。
そんなバンギには観光において見逃せない見どころがたくさんあります。どういったスポットがあるのか紹介しましょう。
・バンギ大聖堂
フランス植民地時代の遺産といえるスポットです。東にある山ぎわの近くに位置しています。赤いレンガ造りであり、ロマネスク様式を採用した教会です。それほど華美さはないのですが、教会らしく厳粛な雰囲気があり、見ごたえがあるでしょう。建物のなかは近代的となっていて、きれいな空間です。観光で異国の地に疲れてしまったときに訪れるとリラックスできるでしょう。
・ウバンギ川
バンギのそばを流れている川であり、対岸にはコンゴ共和国があります。中央アフリカとコンゴの国境となっている川であり、国境線は300キロ以上にもわたっているのです。中央アフリカにとっては重要な交通路として今でも活用されています。たくさんの小舟があり、川を進んでいく様子を眺められるでしょう。アフリカらしさを感じられるスポットといえます。飛びどりが点在するエリアとなっていて、多数の鳥の観察を楽しむことも可能です。川沿いにはマングローブが続いているため、日本ではありえない光景が広がっています。内陸部に位置する中央アフリカにとって、川は重要な場所です。
・ボガンダ博物館
中央アフリカ共和国についての深い歴史を学ぶことができるスポットです。ただし、ガイドや展示物の説明などはすべてフランス語のため注意しましょう。当然、日本語による丁寧な説明などを期待することはできません。たとえば、事前に辞書を持参したり、翻訳アプリを活用したりするとより楽しめるでしょう。
・ボアリ小瀑布
迫力のある大きな滝に興味のある人はこちらを訪れてみましょう。雨季になると水の量が増加するため、さらに迫力が増します。代表的な観光スポットの1つです。ただし、アクセスするためには市街地から車で2時間程度かかってしまいます。たとえば、現地ツアーに参加しているとスムーズにアクセスできるでしょう。注意点として安全管理はきちんとされておらず、日本のように転落防止の措置が用意されていません。そのため、見学するときには自己責任であり、自分の身は自分で守りましょう。
・ザンガンドキ国立公園
アフリカといえば野生動物の数々を思い浮かべる人は多いでしょう。そのような人におすすめするのがザンガンドキ国立公園で、ここでしか見られない動物たちの姿を満喫できます。たとえば、マルミミゾウやニシドーランドゴリラ、チンパンジーなどの動物たちです。これらはすべて野生の動物たちであり、自然のあるがままの姿を見せてくれます。
・ル・コライル
こちらはショッピングセンターであり、都市を代表するスポットといえます。レストランやカフェ、さまざまなお店が揃っていて、市民が多数集まっている場所です。アフリカお土産を買いたいときにも便利なスポットとなるでしょう。たとえば、アフリカ布のお店があり、アフリカ布を作った小物を買うことができます。
ホテルは基本的に街中の近くにあるところがおすすめです。ホテルの数は限られているため、選択肢はそれほど多くありません。軍の建物の近くにあるホテルを選ぶと安全です。治安については、政治情勢があまりよくないため注意しましょう。油断することなくしっかりと自衛に努めることが大切です。外務省が発表している危険情報には常に注目してください。観光する際には、ひったくりなどに注意して、鞄をしっかりと手に持ち、知らない人に声をかけられても警戒しましょう。