オーストリア - ザルツブルクについて

ザルツブルグはオーストリアの都市で、ザルツブルグ州の州都です。郡に属さない憲章都市ですが、ザルツブルグ＝ウムゲーブング郡の郡庁があります。旧市街や歴史的建造物はユネスコ世界遺産に登録されていて、ザルツブルグ市街の歴史地区として有名です。街の名前の語源として、ザルツは塩でブルグは砦の意味があります。15kmぐらい南にあるバート・デュルンベルクから産出された岩塩をハライン市で製塩していて、大司教からの特権を得たラウフェンの船乗りがハラインからザルツァッハ川を介してヨーロッパ中に送っていました。塩の積載量に従った通行税を大司教が財源にしていて、このためデュルンベルクの塩が街の名前の語源と誤解されています。しかしザルツブルグの名前が初めて登場したのは聖ボニファティウス伝で、当時サルツブルグ司教はバイエルン公からライヒェンハルの塩泉や塩釜の利益の一部を得ていて布教の財源にしていました。地名の直接の由来になるのは、ライヒェンハルの塩と考えられています。ライヒェンハルやハライン、東隣にあるオーバー・エースターライヒ州のハルシュタットの地名に使用されているハルはケルト語では塩の意味があります。この一帯において分布している地下の岩塩が当時の経済を支えた歴史があるのでしょう。ザルツブルグは街の中心において南から北に流れている清流であるザルツァッハ川の西に位置していて、ツェントルムと言う旧市街と川の東に位置する新市街に区分しています。新市街にはミラベル宮殿や庭園、州立劇場や聖アンドレ寺院などがあり、観光スポットとして有名です。音楽院になったモーツァルテウムやマリオネット劇団が公演されミラベル・カジノなどがあります。マカルト広場にはモーツァルトの住居があり、さまざまな建物を楽しむことが可能です。マカルト小橋やシュターツ橋を使って旧市街に行くと、モーツァルトの生家として有名なゲトライデ通りに行くことができます。旧市街にはザルツブルグを支配した大司教の住居があり、東にはドーム（大聖堂）を見ることが可能です。レジデンツ広場やモーツァルト広場に続くことができ、ドームの南にはサンクト・ペーター寺院を見ることができます。西には音楽祭に使われている祝祭大劇場があり、旧祝祭小劇場や岩壁に面している乗馬学校跡のコンサートホールなどを見ることが可能です。南の高台にホーエンザルツブルグ城があり、街のどこからでも見ることができると言われています。高台はメンヒスベルクと呼ばれている丘陵で、1.3kmにわたって続いています。約50mの高さがあり、もともとこの城は要塞として建てられました。その後拡張工事が行われていき、もともと兵舎や牢獄として使用していましたが、完璧に保存されている姿を見ることが可能です。ホーエンザルツブルグ城には立派な城壁があり、名城として知られています。ケーブルカーを利用して丘を登ることができ、防衛の要塞として利用されていた城の内部を見学可能です。壮大な景観を楽しむことができ、街並みをパノラマで体験することができます。街の中心にはザルツァハ川が流れていて、旧市街と反対の東岸にあるのがミラベル宮殿です。バロック建築の宮殿は結婚式場にも利用されていて、シャンデリラが美しい大理石の間は見応えがあります。ミラベル宮殿の見所はガーデンで、映画にも登場したことがあり世界中で有名です。ザルツブルグは中世の趣を残している街で、荘厳な城や美しい山々が街を囲っています。中世の建物が多く並んでいて、いろいろな音楽祭が開催されていて洗練された文化を楽しむことが可能です。川を下るクルーズに参加することができたり、青空市場を散策することができます。旧市街は世界遺産に登録されていて、街の景観を守るため建築において厳しく規制が行われています。ザルツブルグ大聖堂やモーツァルト広場など、歴史的な観光スポットが数多くあるのでおすすめです。レジデンツ宮殿には豪華絢爛な内装になっていて、ヨーロッパを代表する作品が展示されているので必見です。買い物を楽しむならゲトライデ通りがおすすめで、伝統的な土産物を購入することができたり、有名なショップが立ち並んでいるエリアです。まずはメンヒスベルクの丘に登ってみて、ホーエンザルツブルグ城を見てみましょう。ケーブルカーで登ることができ、ザルツブルグの町並みを一望することが可能です。