アルバ - オラニエスタッドについて

オラニエスタッドの気候は、1年を通して寒い日がほとんどありません。そもそもこの地域は、赤道に近いため30度の気温を超えることがほとんどで、例えば1月の気温を見ると平均気温が30.4度となっています。すると、8月の気温などはそれ以上に高いと感じるかもしれませんが、32度となっており1月と8月ではほとんど気温の違いがないことに気が付きます。日本のように春夏秋冬があるわけではなく、日本の7月から8月の気温が一年中続くような感じです。そのため、長袖を着る機会はあまりないといえるでしょう。ただ、夜には25度以下になることもありますので、半袖だけで過ごせるかといえば微妙なところです。降水量は、11月から2月にかけては非常に多くなっています。逆に7月から9月は1年を通じても雨が少ないです。オラニエスタッドのランドマークの一つは、ドートマン砦になります。これは1798年にできた砦で、何度も増改築を重ねながら現在のような形になっています。19世紀ごろになると、要塞の必要性がなくなってきて次第に灯台としての役割を果たすようになってきました。1963年まで灯台としての役割を果たしてきましたが、現在は灯台としての役割を果たしておらず、博物館の役割を果たす観光名所の一つになっています。館内に入ると、オラニエスタッドの海の歴史や戦いの歴史を知ることになるでしょう。すでに灯台としての役割はないものの、ライトアップが行われており、水色や白色あるいはえんじといったカラフルな光を放っているのが遠くから見てもはっきりとわかります。もう一つのランドマークは、バタフライファームです。名前の通り、たくさんの蝶が飼育されている場所で、世界各国の蝶をおよそ50種類ほど飼育しており、日本で見ることができない熱帯雨林にのみ生息するような蝶も見かけることが可能です。これらの蝶は、世界各国から輸入されています。本来であれば、その土地と違う気候の場合羽化させるのは難しいですが、バタフライファームでは最新の蝶の研究がされており、高い確率で羽化が可能です。運が良ければ、羽化する瞬間を見ることができるかもしれません。オラニエスタッドの観光地として有名なところの一つは、アルバの西岸に存在する美しいビーチ「イーグルビーチ」になります。この海の特徴は、海の色がエメラルドグリーンをしており遠くの方まで砂浜が見えるほど美しい海水です。砂浜が白いのも特徴で、海の色がエメラルドグリーンに輝くのは砂浜の色の影響があるとされています。一年中気候が暖かいオラニエスタッドでは、いつでも海を泳ぐことが可能です。そのため、日本のように一時期だけ海水浴シーズンがあるのと異なり、混み合うことはほとんどありません。海の水は非常に穏やかで、高い波が期待できませんのでサーフィンなどにはあまり向いていません。子供が泳ぐ場合には、波が少なく安心して海水浴を楽しむことができます。ビーチに沿っていくつものリゾートホテルが並んでいる点も見逃すことはできません。もし、周辺で数日滞在したいならば、ビーチ周辺にあるホテルの予約をとると良いでしょう。デ・パーム島も海の色がきれいな魅力的な観光地の一つです。この島は、沖合にある細長い砂浜の島です。この島に到達するためには、ボートに乗る以外に方法はありません。あたりには、サンゴ礁が広がっており、シュノーケリングやスキューバダイビングでサンゴ礁を間近で見ることができます。貸しボートもあるため、海の上から島の周りを散策することも可能です。アルバ考古学博物館は、歴史好きの人にとっては魅力的な場所の一つで、オラニエスタッドのバスターミナルの近くにあるアルバ考古学博物館は、まだオランダによる植民地化が進む前の歴史を知るのによい場所です。もともとこの博物館は、植民地時代に建築された現地の有力者の屋敷を改装したものになります。2009年にはリニューアルオープンをして、きれいな状態が維持されています。アルバ島の歴史だけでなく、カリブ海やメキシコなどで発掘された出土品も室内に飾られており、非常に興味深い内容になっているのが特徴です。中でも、日本ではまず見ることができないセラミック製の工芸品などは注目です。アルバ考古学博物館の周辺には、免税店が集まるメインストリートがあります。このメインストリートでは、ブランド品を安く購入することができるだけでなく、地元でしか味わうことができない料理を味わうことが可能です。