アルゼンチン - プエルト・イグアスについて

プエルト・イグアスの気候は、年間を通じて湿度が高く、曇りの日が多いのが特徴的です。また、夏の時期が長く、30度にまで気温が到達する日々が続きます。蒸し暑いことから、冷房がないと快適に過ごすことができません。冬の時期は夏と比べて短いのが特徴です。冬の平均気温は20度とそれほど寒くはありません。したがって、薄着でも外出できるほどに快適に過ごせます。プエルト・イグアスは、アルゼンチン共和国のミシオネス州の都市です。世界的にも有名なランドマークとして、イグアスの滝が挙げられます。こちらは、アルゼンチンとブラジルの国境にある世界三大瀑布の一つのことです。そもそもイグアスとは、アルゼンチンの先住民のグアラニ族の言葉で「大いなる水」という意味があります。イグアスの滝はその規模は世界最大級を誇り、大小およそ275もの滝がおよそ4キロにもわたって連なっているのです。毎秒65000トンという大量の水が滝壺へと勢いよく飲み込まれていく光景は、圧巻の一言に尽きます。南米が生んだ大自然の傑作と評されるほどに、世界で人気を集めている観光スポットです。イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの国境沿いに位置していますが、その大部分がアルゼンチン側にあるのが特徴的です。滝の一番の目玉スポットというと、「悪魔の喉笛」が挙げられます。「悪魔の喉笛」とは遊歩道が滝つぼの所まで延びている場所のことで、瀑布からわずか15メートルの位置にあります。至近距離から、最大落差が80メートル以上もある滝の轟音や水しぶきを感じることができるというわけです。近くで見ると体の芯まで揺らすほどの轟音が響き渡り、滝しぶきに包まれていきます。イグアスの滝を訪れた観光客は、目の前の自然の大迫力に圧倒されることは間違いありません。もう一つのプエルト・イグアスのランドマークといえば、イグアス国立公園が挙げられます。こちらは1934年に設定された国立公園で、多くの希少性の高い野生動物が暮らしているのが特徴です。イグアスの滝はもちろん大自然も同時に堪能できることから、ユネスコの世界遺産にも登録されています。具体的にどのような動物がいるかというと、アルマジロをはじめワニ、オセロット、嘴が大きい熱帯の鳥などを見ることができます。また、ジャガーやアメリカバク、アリクイ類など多岐にわたる動物に遭遇することが可能です。数ある動物の中でもよく人間の前に姿を見せるのは、縞模様のしっぽが特徴のハナグマが挙げられるでしょう。ハナグマは人に慣れていますが、牙と爪が非常に鋭くて襲われると怪我をするリスクがあります。したがって、近づいて触るのはやめて、遠くから観察したり、写真を撮ったりするだけにしましょう。また、イグアス国立公園には500種類以上もの蝶が生息しています。南国らしい鮮やかなデザインの蝶が多く、見ごたえが満点です。日本では珍しい生き物を色々と観察できるので、動物に興味がある人にうってつけのスポットです。プエルト・イグアスでおすすめの観光エリアを挙げると、街の中心部が挙げられます。こちらには、お洒落なカフェやレストラン、お土産屋さんなど観光客にうってつけのお店が充実しているからです。また、「JardindelosPicaflores」という有名なハチドリ園があることでも知られています。このハチドリ園では、30種類以上ものハチドリを近くで見ることができます。羽を超高速で動かして飛んでいることが分かり、感動に値することでしょう。小さくて愛らしいハチドリが俊敏に飛んでいる姿は、必見です。また、飛んでいる以外にもハチドリが水を飲んでいる光景も楽しめます。水が入ったボトルが空中に設置されていて、下部にある小さな穴に長い嘴を入れて吸い込むことで水を飲んでいます。ハチドリの愛嬌のある姿に、誰もが癒されることでしょう。その他にも、イグアス国立公園に入園してすぐの場所に、トレッキングが楽しめる入り口があります。こちらの入り口から往復7000メートルにもわたってジャングルトレッキングを満喫できるというわけです。トレッキング中には様々な野生動物を見たり、イグアスの滝へと続く川を眺めたりすることができます。往復でおよそ3時間のトレッキングで、自然豊かな景色も満喫することが可能です。ただジャングル内はかなり足場の悪い所があるので、運動靴で必ず行った方が良いです。