この施設は教会と隣接していて、子どもからお年寄りまで様々な年齢層の方が利用していました。基本的にはフードバンクの本部として機能しており、寄付してもらった食材を格安で提供したり、配布して回ったりする活動をしています。

また、ここにはたくさんの子ども服が置いてあり、なんと無料で持って帰れるそうです。１週間に１度、スープキッチン（日本でいう炊き出し）の活動を実施して、コミュニティセンターを訪れる方々に食事を振る舞っています。

私は食事の準備・配膳・片付けのお手伝いをさせてもらいました。

この日スープキッチンを利用していた方は20名ほど。ベテランボランティアの方が大鍋でスープを作ります。

（プライバシー保護のため、画像はぼかしてあります。）

他にもパンとバター・チーズ・フルーツ・食後のコーヒーや紅茶などフルコースでした！準備だけでも１時間半くらいかかったと思います。
驚いたことは、個人個人に合わせてメニューを変えていたことです。アレルギーのある方やベジタリアンの方などを把握し、それぞれの方に合わせたメニューを提供していました。無料なのにこのクオリティでやるのか・・・とは思ってしまいましたが、ホスピタリティの高さを感じました。

食事は利用者の方と一緒にいただきました。皆さんとても親切で、日本にとても興味を持ってくれました。「日本語でThank youってなんて言うの？」と聞いてくれて、教えたら何度も「ありがとう」と言ってくれました。本当に嬉しかったです。

ちなみにイギリスの方は犬が大好き。私も実家で犬を飼っているので、写真を見せ合って盛り上がりました。

食べ終わった方からそれぞれのタイミングで帰っていきます。私たちボランティアは１時間くらいかけてお片付けを始めます。

メニューが多い分、お皿の量もとにかく多い。（この活動とは関係ないのですが、イギリスのキッチンにはビルトインの食洗機があります。必ずあるかは分かりませんが、今のところ100％どこにでもあります。）

食洗機を駆使しながら洗い物をして、乾かして、元の場所に戻して・・・を繰り返し、テーブルを拭いて、掃除機をかけてやっと終了しました。

この活動はとにかくとても楽しかったです。ボランティアの方々がとても明るく楽しそうにやっていたというところも関係しているかもしれません。どちらかというと、ボランティアをしているというより「いろいろな方との会話を楽しみながら、ついでに作業をしている」という感じでした。

彼ら・彼女らを見ていて、自分も楽しめる活動をしていくことは、ボランティアを続けていく上でとても大切だと感じました。もし最初は楽しめなくても、自分自身で楽しめるような工夫を考え続けるべきだと思います。