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青い海と世界歴史遺産が織りなす「ブリッジダウン」

カリブ海に浮かぶ島々の中で、もっとも東に位置するバルバドス。最高地点のヒラビー山でも標高300mほどしかないこの平らな島の南西に、首都ブリッジタウンがあります。カリブ海の島国の多くが青い海と白い砂浜を観光の中心とするなか、バルバドスの一番の見どころは、2011年に世界遺産に登録された「ブリッジタウン歴史地区とギャリソン」にあります。近代植民市では珍しい不規則な街路が織りなす旧市街や、木造・石造の要塞群にネオゴシック様式の議事堂など、西インド諸島にしてヨーロッパの古都にいるかのような気分になります。他方でもちろん、外に目を向ければどこまでも青く広がる南国の海。ブリッジタウンならではの美しい取り合わせに、感嘆すること間違いなしでしょう。

ブリッジタウンの歴史

1500年頃、この島を発見したスペイン人が、原住民をイスパニョーラ島へ奴隷として連れ去ったことによりバルバドス島は一時、無人島となりました。その後1620年代に、イギリスによって無人化したこの島への入植が開始。1937年に奴隷子孫の黒人が暴動を起こし、これをきっかけに島の民主化・独立志向が強まりました。1966年に英連邦国家として独立し、ブリッジタウンはその首都として続いています。

ブリッジタウンの経済

カリブの島国では珍しく、ブリッジタウンはマリンリゾートではなく世界遺産を中心とした歴史観光をメインとしています。農業ではグレープフルーツの原産国といわれていますが、現在ではサトウキビの栽培がさかんです。サトウキビを原料としたラム酒コックスパーは、バルバドスを代表するブランドです。