ブーベ島について

ブーベ島は、南太平洋の亜南極に浮かぶノルウェーの火山島とされています。現在では、最も隔絶した孤島とされているようです。しかし、ノルウェーの一部とされているわけではなく属領とされています。ここからは、地理や歴史、自然や気候など、この島について詳しいことを話してみようと思います。地理についてですが、位置は南南西約2500キロメートルに浮かぶ孤島です。島の9割は氷河で構成されています。海岸は波の浸食により急な崖となっているため、港湾施設がなく、この島へのアクセスはヘリコプターが最も容易な上陸方法です。島の最高地点はオラフ峰といわれる780メートルの山です。次に、歴史についてです。この島は、1739年1月にフランス東インド会社によって発見されたとされています。島の名前は発見した人の名前の一部「ブーヴェ」から名付けられたといわれています。ノルウェーの領有地となったのは1927年ノルウェー船の乗組員が上陸した後、小屋を建設し数か月間その場で生活を行ったことから「先占」としノルウェー領であると主張したことからでした。その後は、イギリスがノルウェーの主張を認め請求権を破棄し、ノルウェーの属領となりました。行政の面では、ノルウェーの法務・警察省の極致局が管轄しノルウェーが行政を行っています。また、通信は衛星回線のみに限られ国際電話コード、郵便番号もありません。気候の面では、平均気温は1度ほどで10度を超えることはありません。一年間で降雨、降雪ともにほとんどないとされています。最後に、自然と生態系の面です。気候はツンドラ気候に属し、氷に覆われた地形と暴風により、植物はコケ植物のみが生息しており樹木は育たないとされています。島の周辺の生物は、アザラシ・アシカ類・ペンギン類・海鳥が生息しており、1971年に発令された王国令により現在も島全体が自然保護区とされています。