アゼルバイジャン - ギャンジャについて

ギャンジャは、アゼルバイジャンの第二の都市で歴史的文化を感じられる街です。この土地は1139年の地震で衰退し、1231年のモンゴル人来襲でさらに衰退した暗い過去を持っています。旧ソ連の影響でギャンジャの地名は幾度となく変わりました。1991年、アゼルバイジャンの独立によって、ギャンジャの地名はよみがえったところです。ギャンジャは古くから栄えた都市だったため、歴史的建造物を多く見ることができます。また第二の都市とあって洗練された街並みも魅力の一つです。それではギャンジャの有名スポットをご紹介します。ニザーミー廟アゼルバイジャンでは知らない人はいないというほど有名な詩人「ニザーミー・ギャンジャヴィー」を廟です。ニザーミーは、12世紀に活躍した詩人でのちのペルシャ文学に大きな影響を与えた一人となっています。彼の作品は、ユネスコの記憶遺産としても登録されており、ラブロマンスを得意としていました。ニザーミー廟は、幾度となく崩壊した過去があります。一度目は19世紀で、20世紀には再建されましたが1980年後半にはまた崩壊しました。現在見られる廟は1991年に再建されたものです。国道をまたいで作られた廟は、ギャンジャの人々にとっても大切な場所となっています。ジュマ・モスク数多くあるモスクの中でもっとも有名なのがジュマ・モスクです。このモスクは1606年に建設されました。この時代、アッッバース王が政権を担っていたため「シャー・アッバース・モスク」とも呼ばれています。見どころは2本のミナレットです。灯台のような形をしたミナレットの先端には、キレイな青色で装飾されています。このミナレットは、モスクにヨーロッパとアジアを融合させた造りな珍しいモスクです。2008年には全面改修されたため、より人気に拍車をかけたスポットとなっています。チョカックトルコ風呂跡17世紀に建築されたトルコ式風呂の遺跡です。赤レンガで重厚な作りとなっているチョカックトルコ風呂跡ですが、残念ながら内部を見学することはできません。17世紀に活躍したシェイク・バヘンディン・ムハンマドの手によって建てられたチョカックトルコ風呂は、ユネスコによって保護されている文化遺産でもあります。美しい建築物なので、外観だけでも見ごたえ十分です。ハーン・ガーデンさまざまな木々が整備された美しい公園のハーン・ガーデンは、ジャバド・ハーン王の庭園でした。じつはギャンジャは、日本の東北地方と同じ緯度にあります。それにも関わらず、南国の植物が園内にはたくさん植えられています。これは、ジャバド・ハーンが自然を愛する人だったからです。当時、来訪する商人に自国の珍しい植物を依頼していたことから、このような南国の植物が多く集まった公園が出来上がりました。現在もキレイに整備された公園は、憩いの場としてはもちろん、世界中の植物を観察することができます。またタイル張りの遊歩道も、一瞬ギャンジャにいることを忘れてしまうほど洗練された作りになっています。中心部に位置するハーン・ガーデンは、ショッピングの合間にもおすすめです。ボトル・ハウス珍しい家としてギャンジャの名物スポットに挙げられるボトル・ハウスは、ガラス瓶で作られた家です。ガラス瓶はなんと48,000本も使用されています。この珍家を作ったのはイブラヒム・ジャファロフという人ですが、第二次世界大戦で行方不明になった兄弟を捧げる家として作られました。そのため、屋根裏には兄弟の肖像画が描かれています。経緯を知ってみるととても興味深い家で、今ではギャンジャの人気スポットとなっています。ジャバド・ハーン通りジャバド・ハーン通りは、ギャンジャきっての繁華街通りで歩行者天国となっています。オシャレなショップが建ち並ぶ通りは、若者にも大人気です。またカフェやレストランもあるので、観光客にもおすすめの通りとなります。ジャバド・ハーン通り近くにはロシア帝政時代に建築された建物が多く残っているので、観光にもおすすめです。通りを一層引き立たせるタイル道は、散策するだけでも楽しいエリアです。ギャンジャは第二の都市のため、宿泊施設は数多くあります。そのなかでもおすすめなエリアは中心部に位置する旧市街エリアです。街中に点在する歴史的観光名所にもほど近く、オシャレなショップもあるので旅行には最適な場所です。ただし、ギャンジャの宿泊施設は人気なので、早めの予約をおすすめします。