アルゼンチン - サン・カルロス・デ・バリローチェについて

サン・カルロス・デ・バリローチェはアルゼンチンのリオネグロ州に位置するナウエル・ウアピ湖に面した都市。情熱的な南米の土地に位置しながらもヨーロッパのような落ち着きを感じる街です。パタゴニア地方のイエズス会の最初の布教地でしたが、インディオとの抗争の末18世紀に荒廃し20世紀初頭にスイス系、北イタリア系、ドイツ系の移民が集まり都市ができあがりました。雪と湖の美しいアンデス山脈の風景と住民の出身地を照らし合わせて「南米のスイス」と呼ばれるようになります。
サン・カルロス・デ・バリローチェはナウエル・ウアピ国立公園の山々と氷河期の自然を堪能することができる美しい街で、ゴンドラであっという間に標高1405メートルのオットー山の頂に行くことができます。スイス風の山小屋が点在する街並みや湖、半島、カテドラル山などの絶景は感動的な旅の思い出になるはず。主要産業はこのナウエル・ウアピ国立公園に関係した観光業で人口約12万人の町に年間80万人が訪れます。
おすすめの観光スポットは絶景揃いで、洗練されたレストランやチョコレートショップ、氷河湖クルーズなどもあり楽しみ方がたくさんあります。その中でも代表的な人気スポットのご紹介をしていきましょう。
・ナウエル・ウアピ国立公園
1934年にできたアルゼンチンで一番古い国立公園。広さは7050平方キロメートルを誇り、カヤック、ラフティング、マウンテンバイク、パラグライダーなどいろいろなアウトドアスポーツが楽しめます。また湖の周りをトレッキングしながら絶景を堪能でき、短いコースを選ぶと頂上まで2時間から3時間で着けます。頂上から眺めるナウエル・ウアピ湖の景色は最高。もっと短いコースが良い場合は、ロスドゥエンデスの滝かカンパナリオの丘に登るのがおすすめ。ベテランハイカーには公園全体を網羅するルートもあり、踏破にはなんと5日ほどかかります。
サン・カルロス・デ・バリローチェのすぐ北に位置しこの街から公園内の数箇所に向かう定期バスがあるので利用してみてください。非常に広大な敷地で西側はチリとの国境に面しています。
・シビックセンターバリロチェ
シビックセンターバリロチェはサン・カルロス・デ・バリローチェを訪れたならば必ず行きたい有名観光スポット。目の前には湖が広がり美しい山並みを背景に、広場では芸人さんがショーを披露していたり観光案内所があったり、屋台や市がたつこともあり人々の憩いの場となっています。周辺の建物は木造で通りにはアーチがあり、歩くのに最適な美しいエリア。
シビックセンターは街のシンボルとしてスイスのような雰囲気と美しい景観で魅了してくれます。
・ピエドラスブランカス
スノーボードやジップラインなどさまざまなアクティビティが楽しめるリゾート。バリローチェの街から西へ約7.2キロメートルの場所にあり、車で30分弱で到達できます。アルゼンチンのスキーはこの地域から始まったとも言われていて、パタゴニアの奥地にあり白い高原の中には巨大な湖と雪化粧の森林が広がり、これほどの絶景の中でスキーが楽しめる地は他にないでしょう。コースの多くは初心者向けで個人レッスンやグループレッスンなどにも参加できます。
その他にも「スノーサファリ」という除雪車の後ろに乗って銀世界を巡るツアーや、ハイキングコースも充実していて人気。ジップラインに乗って雪をかぶった森林の上を滑降してみましょう。
・カンパナリオの丘
サン・カルロス・デ・バリローチェ空港から西に30キロメートルの距離にあるカンパナリオの丘は、頂上で圧巻のパタゴニアの景色を眺められる人気のスポット。所要時間7分弱のチェアリフトに乗ってパタゴニアの冷たい風を感じながら森のトンネルをくぐり抜けると、湖や森林の上に到達します。チェアリフトから見渡せる雪をかぶった山々の絶景は息を呑むほどでまるで絵本の世界のよう。頂上に着いたらカフェテラスで美味しいコーヒーを飲みながら、絶景を堪能してください。

サン・カルロス・デ・バリローチェのおすすめ宿泊エリアは街の中心街で、立地的に非常に便利で湖が見える客室もあり心身共に快適な宿が見つかるでしょう。街自体がリゾート地であるため物価が高く、宿泊費用もそれなりになるところも多いですがそんなことは忘れてしまうくらいの美しい景観と雰囲気で満喫できるはず。もちろん安くて快適なホテルも多数あるのでよくリサーチして選びましょう。