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多様な人種が行き交う歴史ある都市「アルマトイ」

アルマトイはカザフスタン共和国の南東部にある国内最大都市です。1998年まで首都としての役割を果たし、遷都後の現在でもカザフスタンの文化・経済・教育の中心地として栄えています。ヨーロッパ風の美しい街並みには、ロシア人や朝鮮系の高麗人、ウイグル人など様々な民族が行きかう他民族国家です。アルマトイの観光といえば必ず取り上げられる場所に「メデオ」があります。世界一標高の高い所にあるスケート場で、ここで数々の世界記録が出たことから「世界記録の工場」という異名をもっています。また、アルマトイは過去複数回の巨大地震が発生していることから、高層階のビル建設が禁止されており、景観が美しいのも特徴の一つです。

アルマトイの歴史

13世紀、アルマトイは一度モンゴル帝国に滅ぼされましたが、19世紀に入り再び近代的な都市へと再建されました。しかし、1900年前後に起きた二度の大地震により街は崩壊。震災の後、現在の碁盤目状の市街地が作られました。その後100年近くに渡り、アルマトイはカザフスタンの首都として繁栄を極めましたが、1998年、自然災害の脅威を避けるためアスタナへの遷都が決定します。

アルマトイの経済

アルマトイはソビエト崩壊後、中央アジアの中で最も経済的発展を遂げた国です。カザフスタンの石油生産量が増加した後、街には先進国資本の小売商店が進出し、様々な国の商品が店頭に並ぶようになりました。しかし、一般市民はその恩恵を受けることはなかなか無く、現在でもロシアへ出稼ぎに出る国民も少なくはありません。