エチオピア帝国の都として発展した「アディスアベバ」

エチオピアのほぼ中央、エントト山の山裾に広がるアディスアベバは、アフリカを代表する世界都市の1つです。アディスアベバそのものの歴史はそれほど長くありませんが、1975年まで続いたエチオピア帝国は12世紀からアフリカ大陸で独立を保ち続けた稀有な国家でした。市内には皇室ゆかりの品々を収蔵する国立博物館やイタリアに対する戦勝記念として建設された聖ギオギルス大聖堂など、歴史ある見どころが点在しています。ただし、政府関連施設やジュビリー宮殿周辺の写真撮影は厳禁となっているので注意。カメラを出しているだけで没収されてしまうおそれもあります。

アディスアベバの歴史

アディスアベバは、1886年に皇帝メネリク2世によって建設されました。アディスアベバとは「新しい花」という意味で、皇帝のお妃が場所の選定にあたったと言われています。メネリク2世は1896年にイタリア軍を撃退し、アフリカで唯一ヨーロッパ列強を打ち負かしたことでも知られています。1936年にはついにイタリアに占領されますが、1941年にハイレ・セラシエ1世が返り咲き、アディスアベバを首都として再建しました。

アディスアベバの経済

世界最古の独立国の1つといわれるエチオピアですが、今なお経済最貧国の1つでもあります。首都アディスアベバには繊維工業や食品加工業といった第二次産業もありますが、基本的にはコーヒーや畜産などの第一次産業によって経済が成り立っています。また、アディスアベバでは、このほかに観光都市や大学を中心とした学都としての側面もあります。

アディスアベバ行きの格安航空券について

2015年に成田空港からアディスアベバへエチオピア航空による直行便が就航しました。格安航空券としては、成田空港や関西国際空港からイスタンブール経由のトルコ航空やドバイ乗継のエミレーツ航空、北京経由の中国国際航空などがございます。また、香港でANA（全日空）とエチオピア航空を乗り継ぐルートでも十分お安いのでオススメです。